"笑う"
それは人に感情を伝える為の一つの方法。
笑うなんて事は、簡単な事だろう
だけど、僕には"笑う"事が出来なかった。
「無笑病」
無笑病…それは笑う事が出来なくなる病気
生まれつき僕は無笑病だった。
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この事をきっかけに僕は精神病院に連れて行かれ、無笑病が発覚した。
その時から変わった
お母さんの僕に対する想いが
ドカッバシッ
ドカッ!!
その言葉を最後にお母さんはこの世から消えた。
そして今は病院で生活をしている。
たまたま僕の家はお金持ちだったからお金はいっぱいあるが、この病気は生憎治せない。
医者によると、この病気は世界で数十人いるかいないかぐらいだから治し方などはまだないらしい。
本当に運が悪過ぎる。
…もういっそ、死んでしまおうか…。
そんな事を、病院の裏にある草むらの所で考えていた。
ここは僕以外は知らない僕の秘密の場所。
そう呟いた時だった。
頭上からいきなりかっこいい声が聞こえた。
そこに居たのは、目元に包帯を付けているピンク髪の男の子だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!