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第1話

第1話 僕は笑えない
2,510
2020/12/27 15:31
"笑う"
それは人に感情を伝える為の一つの方法。

笑うなんて事は、簡単な事だろう
だけど、僕には"笑う"事が出来なかった。





























「無笑病」むしょうびょう
無笑病…それは笑う事が出来なくなる病気

生まれつき僕は無笑病だった。

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先生
先生
先生
先生
さっきからそわそわして、どうしたんだ?
先生
先生
いやこの子、何をしてもずっと無表情って言うか…
先生
先生
確かに…私も泣き顔とかは見た事ありますが、笑った顔とかは見た事無いですね…
先生
先生
先生
先生
…まぁ!時期に笑うようになりますよ!まだ慣れてないだけかも知れませんし!
先生
先生
…そうだといいですね〜
この事をきっかけに僕は精神病院に連れて行かれ、無笑病が発覚した。
その時から変わった

お母さんの僕に対する想いが
お母さん
お母さん
気持ち悪いわね…私の視界の中に入らないで…
ころん
ころん
おかあさん…?
お母さん
お母さん
ッ!!あんたにお母さんなんて呼ばれたくないわ!!
ドカッバシッ
ころん
ころん
いだいッ!!グスッうぅ…おかアッ、サン…!ゲホッゴホッやめ"て…!!
お母さん
お母さん
ハァハァ…何でこんな子を産んだのかしらッ!!クソッ!!
お母さん
お母さん
こんな出来損ないな子なら産まなきゃ良かったッ!!
ドカッ!!
ころん
ころん
グハッ!!うぅ…
お母さん
お母さん
あんたみたいな気持ち悪い人間なんて、もううんざりよ…











































その言葉を最後にお母さんはこの世から消えた。
そして今は病院で生活をしている。

たまたま僕の家はお金持ちだったからお金はいっぱいあるが、この病気は生憎治せない。

医者によると、この病気は世界で数十人いるかいないかぐらいだから治し方などはまだないらしい。

本当に運が悪過ぎる。
ころん
ころん
はあぁぁ…
…もういっそ、死んでしまおうか…。
そんな事を、病院の裏にある草むらの所で考えていた。

ここは僕以外は知らない僕の秘密の場所。
ころん
ころん
もう、死にたい…
そう呟いた時だった。
???
えと…大丈夫か?
頭上からいきなりかっこいい声が聞こえた。
さとみ
さとみ
死にたいって…俺で良ければ話聞くぞ
そこに居たのは、目元に包帯を付けているピンク髪の男の子だった。

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