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第1話

〜契約〜
575
2020/04/14 04:32
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
私は樹齢1000年にもおよぶバラ科のソメイヨシノ。
毎年桃色の花を咲かせて人間の皆さんに春の風物詩として親しまれております!!

え?1000年ってお婆ちゃんじゃんって?…ん?今お婆ちゃんというよりも魔女ですなって聞こえたような気もするけど…。。

っっま!よしとして!!

春は私の仕事時!!!
今が活躍場なんだから今日も精一杯頑張って行こう!!
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
おっ!本日一人目のお客さんだ!…って…工エエェェ(´д`)ェェエエ工!!!

ま、まって…あの人って…
?
うわぁ!!綺麗な桜だねぇ!!立派だよ立派〜!!ルンルン
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
   わ、私の…//


 初恋の人!!!???
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
   ん?…でも違う気がする…。。


あの人の方がもっとこう…なんていうんだろ…。

  優しくて…温かい感じがする…。


 っでもあの人顔はそっくりだけど…


なんか息苦しい感じがするような。。
?
「普もこの大きな桜みたら喜ぶかなぁ!!今度教えてあげよう!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
あま…ね…。。普か…。あの人の兄弟かな??誰か分かんないけど…この人に似てる人が普っていう人でこの人と双子だとしたら…。。

   この人についていけば…



 あの人に会えるかもしれない!!
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
っでも私は虫でもなく人間でもない…。

  そう…歩けないんだ。

   散歩も出来ない、

   会話も出来ない、

ただただそびえ立ってる樹齢1000年のソメイヨシノってだけだよ…。

(´Д`)ハァ…来世くらいは人間になってあの初恋の人と結ばれますように…

なんて思ったりしたりね…。


        トントントン✋
?
「その夢!俺が叶えてあげるよ!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
へ?
私の声!!
き…きこえてるの?
?
きこえてるよ〜?
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
な、なんで…!!!

わ、私植物だよ!!??

喋りもできない…なのにどうして!?
?
「俺が怪異だからだよっ!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
怪異…っ工エエェェ(´д`)ェェエエ工!!!!

この世に怪異なんているの!!??

いやないない!!

へ?でもなんで私の心の声が…やっぱ怪異!?

でもきっとありえないよ!

気のせいだよねっ!
?
「気のせいじゃないよ〜。」

「信じないのは勝手だけど叶えたい夢…」


     あるんでしょ?
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
やっぱり心の声聞こえてる…!!!

この人怪異だ!!!

う…うんある…。。叶えたい夢…ある!!
?
「じゃぁその夢…。。」

「わかった!!俺が叶えてあげるよ!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
ほ…本当…??
?
「うんっ!」

「っでもそのかわりに代償がともなっちゃうけど…それでも良い??」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
うん!!

それでも良い!!

会いたい人と少しでも会えるなら代償払うくらいどうって事ない!!

怪異さん!私の夢叶えて下さい!!

  私を人間にして下さい!!!
?
うんわかったー!!!
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
あ…ありがとう…!!
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
っで…代償って…。
?
「う〜ん。。」

「どうしよう…!!」

「会いたい人がいるって言ってたよね?」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
うん!
?
「じゃ〜その人の事どう思ってる?」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
えっと…その…//

す、好きかな…//
?
「じゃぁ〜!!その人と両思いになってから3日間たったら消えるっ!ねっ?」

「ロマンチックで良いねぇ!!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
うん…!

それで十分だよ!!!ありがとう!!
?
「うんっ!」

「それじゃぁ〜早速人間に変えちゃうね!!」

「あと、これから君は人間として暮らしていくんだから名前ぐらい決めとかないとねぇ!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
え!な、名前!!??

う〜〜ん…。。
          10経過
?
「ねぇまだ?」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
だ、だってそんか簡単に決めれないから…!!
?
「じゃぁ〜俺がつけてあげるよ!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
その手があったね!!

っというより初めからそうしてよ!
?
「ごめんごめ〜ん!!」

「じゃ〜君の名前は…夜桜桃葉ね!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
わ、わかった!

結構ネーミングセンスあるんだね…w
?
「でしょー!!!」

「じゃぁ今からこの薬かけるからね〜!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
な…なにその毒々しい紫色の液体…!!
?
「かけるよ〜ー!!!」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
ヒィィ〜、!!!
?
「ビビってたら人間になれないけど?」
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
は、はい!!我慢します!!
?
「いきま〜す!!!!せ〜の!!」
           ビシャ


           ボンッ!
桃葉
桃葉
『うわっ!!』
桃葉
桃葉
『ほんとに人間になった!!』

『なんか変な感じ…。。体が軽い…ね!!』
?
「そりゃ〜そ〜だろうね!!今まであんなぶっとい木だったんだから!!」

「そんな事より人間いいなぁ〜!!!俺だって人間になりたいのに〜…!!」
桃葉
桃葉
『じゃ〜なんで自分にあの毒々しい紫色の薬かけなかったの!?それにぶっといって失礼な!!』
?
「アハハハハ!っていうか人間になったらこんなにも可愛いくなるんだね!!」
桃葉
桃葉
『フェッ///』
?
「ジー👀」
桃葉
桃葉
『…///』
?
「うん!!やっぱり可愛いね!!!」
桃葉
桃葉
『か、からかうのもやめてよ…//』
?
「ごめんごめ〜ん!!!!っでも本気なんだけどなー!!俺の物にしちゃいたいよ!!」
桃葉
桃葉
『な、//』
?
「っでも桃葉には好きな人がいるんでしょ〜!!」
桃葉
桃葉
『前からそうって言ってるじゃん…!//』
?
「じゃ〜その人に会わなくちゃ!!だね!」
桃葉
桃葉
『うん!…っでどうしよ!!どうやって探しだそう…。。』
?
「えっとぉ。俺…居場所知ってるよ??」
桃葉
桃葉
『ヘッ!!本当!?』
?
「うんっ!だから桃葉にはこのかもめ学園に通ってもらいま〜す!!後は自分でどうにかしてね〜!!それと桃葉には特別な能力つけといたから〜!!」
桃葉
桃葉
『ヘッ!!家とかどうしたら…!!それに特別な能力って!!!???というよりそんな近くにいたんだ…。まさか同じ所にいただなんて…。先生かなんかになったのかな…??私がその人に会ったのは結構前な話だから…、アワワ』
?
「という事でっじゃぁ後は頑張ってねぇ〜!!」
桃葉
桃葉
『ちょ、ちょっと待って…!!ってもういなくなっちゃった…。、』

『とりあえず…かもめ学園に入ってみよう…。夜…だけど…ね。』

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