とも視点
まだ朝の早い時間、
電車を乗り継ぎ、県をまたぎ、
すっきりとしない曇天が広がる空の下、
俺達は足を早め、ある場所に向かっていた。
スタスタ…
そう言いながら、早足…というよりもほとんど走ってるのと同じだな。って言う速さで目的の場所へ向かった。
ちゃみんの言う通りだ。
高校に行く時は大通りを通るし、
遊びに行く時も賑やかな所しか通らない。
だけど、今回は脇道に逸れたり、若干治安の悪そうな落書きがしてある道も通った。
早足で歩いたのもそう。
俺自身が怖かったからっていうのがあるw
言ったら笑われるから言わないけどw
そう言って、
俺らはとある施設の中に足を進めた。
そもそもどうしてこんな思いをしながら、
(俺だけ)わざわざ遠い場所に行く必要があったのか…?
事の発端はこうだ…。
ーー昨夜、撮影を終えてから…ーー
ピコンッ
某青い鳥のアプリをいじっている時に、通知が来た。その相手はぴくとさん。
わざわざDMを送るくらいだから、結構大事な事なのかな〜?とか思いながらそのDMを開けた。
俺は目を見張った。
原因何だろうなぁ〜
って思ってた矢先にこれだ。
なぁ俺、フラグって知ってる?w
(前回参照w)
なんか、もっとさぁ…
数ヶ月とか、かかるもんかと思ってたw
原因とかってこんなに早く見つかるのなw
そうして、全員に連絡し、予定を合わせて目的の場所へ向かったのだ。
8月は基本的に生徒会が忙しいから予定はなかなか合わん!w
だから、無理言って生徒会が終わってからそのまま向かうことにした。
バステンさんとソーラさんからは疲弊の色が見えてて、申し訳ないとも思った…。
(話を戻して、目的地に着いた所から!)
鳥ちゃんの一言で、インターホンに1番近かった、バステンさんがピンポンを鳴らした。
ピンポーン…
プツッ…
今のは明らかにあの人だなw
声のトーンからもわかっちゃったw
違ったら恥ずw
ガチャッ…
そう、俺らが呼ばれたのは
くられ先生の研究室だ。
ぴくとさん達は俺たちのために予定を合わせてくれたらしい。
すごい大事(おおごと)になってた…。
それにしても研究室って縦に長いんだなw
地上2階地下3階まであるw
民間だと広い方なんじゃないかな。
とかなんとか勝手な想像を繰り広げていたら、1番奥の部屋にいたくられ先生を見つけた。
割と大型の実験をしていたそうだ。
無言でこちらに近づいてくるくられ先生。
ちょっと怖いw
多分、ここにいる誰もがびっくりしたんじゃないかなw
礼儀を叩き込まれてるんだな。
俺も見習わないと…。
さ、さらに奥があるのか…w
広すぎる…w
それに、通り沿いに見た横にある装置…。
あれなんだろう…?
7月中にあかがみんで出掛けた時、俺たちに起きたマイクラの事で話が持ちきりだったが、
よくよく考えたらぴくとさん達はあの装置のことを話そうとしてたんだもんなw
そして、全員が研究室の奥に着き、くられ先生の話を聞こうとしていた。
設備が整っていて、わけのわからん装置が目一杯あった。これを扱っているあたり、本当に凄い人なんだなって思う。
to be continued…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。