茜ハウスにて…
あちゃみ視点
私たちの部屋は2階だから
階段へと足を進めた。
その時、
ふと目に入った時計は9:00を指していた。
これで間に合ってなかったら面白いなw
どんな反応するのかなw
そんなことを考えながら、
ドアノブに手をかけた。
ガチャ…
部屋は夜風の音だけをたてて
静かな空間を生み出している。
クミさんの様子をみると、
あっちも同じみたいだった。
なーんだ間に合ったのかw
つまんないのーw
焦ってる男子メンツを見たいw
そんな気持ちは心の中に留めておいて、がっちゃん達が戻るのをのんびり待ちますw
コンコン
ガチャ…
こうしてがっちゃん達が戻るまで静かに過ごす…なんて無理ですw
結局、女子会で話が盛り上がるw
まぁ、いつものことよ!w
どのくらい喋ってたのかな…?
時計を見ると9:30を過ぎていた。
がっちゃん達は未だに戻ってこない。
部屋を出てお風呂に向かうと、時間で交代交代になるお風呂の暖簾(のれん)は女風呂を示していた。
これで入ってた時、びっくりなんだけどw
暖簾をくぐって、脱衣所の扉に手をかけた。
ガラガラガラ…
私たちは着替え始めてお風呂に入る準備をしていた。
すぐ近くに5つの影があるとも知らずに…。
???にて…
よっぴー視点
俺は今人生で最大の窮地におかれています。
時は少し遡って、
俺たちが茜ハウスに着いてから…
ダダダ…
部屋に戻って着替えをとって
脱衣所へ猛ダッシュ!
前回からの結論を言うと、
ギリギリ間に合いましたw
かぽーん、と桶が音をたてる。
シャワーを浴びて、本当はお風呂に入りたいんですけど、時間が押してるんで我慢です!
しかし、俺が脱衣所へ向かおうとすると…
急に話しかけてきた。
俺がドアを開けるのを
遮るかのように目の前に立って…。
俺は後ろを振り向いた。
すると、時間が押してるにも関わらず、ゆっくりと湯船につかるともさん達の姿があった。
3人とも仲良くタオルを頭の上に乗せて…w
9時を過ぎていることに変わりはないんだから早く出ればいいのに…。
そんな適当な…。
女性陣きたらあなた方のせいにしますよ?w
話変わるけど
やっとアイクさんが口を開いたw
アイクさんっ疲れてると口数減るんだよねw
俺はため息をついて口をひらく。
するとwatoさんが走ってお風呂に飛び込んだ。
バッシャーン!と大きな音を立てて…
そしてお風呂に浸かっていた3人に思い切り水がかかり、並々あったお風呂のお湯はとんでもない量、減ってしまった…。
みんなに背を向けて
お風呂を出ようとすると…
ガラガラガラ…
うそうそうそ!?
そんなタイミングいいことある!?
そして、明らかに様子のおかしい俺をみてアイクさんが何かを悟った。
ともさん…!?
これは何か悟ってくれたなw
もぉ!
あそこで無理言って出れば良かったぁぁ!
いや、今出ても出会ってたわw
危ない危ない…w
俺は流石にみんなと一緒じゃないとダメだと思ってみんなの元へ行った。
チャプン…
俺は静かにお風呂に入った。
あぁ〜、あったけぇ〜…!
じゃなくて!本当にどうするの!?
ガラガラガラ…
あぁ…女性陣の無垢な会話が聞こえる…!
本当に申し訳ない…。
揺れないし何も喋らないw
いつも騒がしいともさんやwatoさんでも流石に静かにしてる!w
まぁ、ここで騒いでたらいよいよやばいw
ふと横を見ると、すでにともさん、バステンさん、アイクさんはのぼせる寸前にみえた。
俺やwatoさんは少し後から入ったから平気だけど、他はかなり前から入ってるし…。
どうにかしないと…。
ともさん!?
喋ったらバレますよ!?
ガラガラガラ…(ソーラさん退出!)
これは…当分上がれないなぁ…。
というかあちゃみさん、耳良すぎん?
ダダダッ…
ガラガラガラ…
あちゃみさんとクミさんが出ていった…。
でも、今風呂から上がったところで出会ってしまうことは確実…。
結局ひめがみんがでるまで待つしか…。
外から笑い声が聞こえる…。
俺らはのぼせそうな程ピンチなのに…。
超絶小声で話しているとまたドアが開いた。
どうやら戻ってきたようですね。
また、俺たちは黙りますw
まだ笑ってる…。
そんなにおかしなことがあったのかな?
なんでバレた!?
でも、バレてるなら、
ここで出ておかないと、もうヤバイ…!
ともさんが手を上げて
ひめがみんに場所を教えた。
俺たちも手だけあげておいた。
俺らは手の指先まで真っ赤になっていた。
それを見たひめがみんは俺たちが異常なほどお風呂にいたことを悟った。
女性陣は優しいなぁ…。
でも、誰も上がろうとしない。
当たり前だよ真後ろに女性がいるんだぞ!
アイクさんのその一言で俺たちは風呂から上がった。
間一髪助かりましたw
もちろん俺らもタオルは巻いているw
(これ大切w)
ガラガラガラ…
お風呂に入ったのに逆に疲れてしまった。
それにしても、なんで気づけたんでしょう?
あとから部屋で聞いた話によると…
俺たちは一緒の部屋でくつろいでいた。
窓を開けて涼しい風が部屋の中を回る。
お風呂からは随分と時間が経ったのに、体の火照りが収まらない男性陣がいましたw
to be continued…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!