夏休み明け、登校中のこと…
とも視点
重たい目を擦って何とか学校へ登校しますw
足取りが重い上に猛暑!
俺を殺す気か!?
ぼくなつでもこんなに暑くなかったぞ!w
後ろからダッシュで追いかけてきてるのをみると、かなり遠くで見つけたみたいw
俺たちはYouTubeでもかなり有名なほう。自分で言うのもなんだけどなw
高校ともなると、話の話題はゲームやTwitter、最近はYouTuberの話も小耳に挟む。
俺らはYouTubeに投稿するサイドの人間だから、絶対身バレしちゃダメ。
クラスメイトにはバレないように、実況モードと学校モードで切り替えが必要なんだ。
まだ実写はだしてないしw
俺は明るく過ごすけど声を低く。
ちゃみんは騒がない程度の元気さで過ごす。
バステンさんは黒い部分を出さないように優等生を演じる。
ソーラさんは大人っぽく、優雅な雰囲気を漂わせる。
全員が『声』でバレないようにいつも気をつけてるんだ。
教室にて…
ガラガラガラ…
俺は目を見張った。
まだ一度しか会ったことのない人だけど、すぐわかった。
あいつバカなのか!?
身バレしないようにわざわざ気をつけてんのに!w
心臓爆発すっから…やめて…。
同時刻、
ソーラ視点
私はと言うと、みんなと少し境界線みたいなのが出来てて、ちょっと関わりにくいところがある。
別に嫌われてるとかじゃないのよ?
生徒会で成績が毎回トップの人間がクラスにいたら多分普通に話しかけたりなんてしないでしょう。
今日もため息ばかり…。
でもそんな気持ちは表には出さずに演じる。
高校生の桃野空をね。
ザワザワザワ…
この違和感の謎は解けないまま、お昼休みまで来てしまった。
私はと言うと、生徒会の仕事を片付けるために、いつも生徒会室へ向かう。
決まっていつもいるのは…
生徒会長のバステンさん、
それから遊びにともさんとあちゃみさん
あちゃみさんは時々手伝ってくれる。
ともさんは完全に冷やかしなんだよねw
まぁ、嬉しいからいいんですけどねw
ふぅ…最近笑えてないなぁ…。
ガラガラガラ…
なんやかんやでいつもこんな感じでお弁当を食べるんです。
この時間だけが、私が私でいられる時間なんです…!
この時間がなかったら…。
いや!そんな重く考えないで私!
気にしない気にしない!
カタカタ…
パソコンに必要な項目をどんどんと埋めていく。
真っ白だった学校への報告書は10分もしないうちに作り終わってしまった。
ともさんのおかげで作業スピードも上がって効率よく仕事を回せるようになりました!
社会で生きていくためのスキルだから!
絶対忘れないようにしなきゃ!
実は1年生の初めの頃は、パソコン全然使えなかったんですよね…!
そこを情報科目が得意なともさんに放課後とか撮影の前とかに教えてもらってたんです。
2、3ヶ月教えてもらって、大体のものは扱いきれるようになりました。
もしこれが出来なければ書記としての仕事が成り立たないですからね。
ともさんには感謝してもしきれないです!
キーンコーンカーンコーン
私は教室へと戻った。
私の隣の席はまだ人だかりが出来ていた。さすが転校生、人気者。
そうだ、帰り誘わないと。
授業始まってからの雑談タイムにでも…。
翔くんのそんな想いも知らずに午後の授業が終わった。
ともさんのクラスの転校生…一体どんな人なんでしょう?
ちょっと楽しみですね!
キーンコーンカーンコーン…
スタスタスタ…
to be continued…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!