スタジオに向かう途中
よっぴー視点
やっぱ、さっきのソーラさんのこともあり、何があったのか気になってしまう。
しにがみさんが強引に遮る。
邪魔しないでくださいよ、
このままだと演奏にも支障をきたしますよ?
賑やかだけど、変な雰囲気。
みんながみんな色んな感情を隠してる。
まぁ、今は仕方ないか。
いつもはこんなんじゃないしね。
何より、ソーラさんのことが気になってるんだろうしね…。
ガチャ
『あら、ともさん。
最近は来る頻度が多いですね。』
『そうそう!頑張ってるんですよ!』
『あ、いつもの奥空いてるので!』
隠すのが下手なようでw
まぁ、これが
『あかがみんクラフト』だからw
え?何されるんだろ…?
普通に怖いんだが?
シンプルにダンスとかならいいけど…。
この曲にダンスはつけにくいし…。
コーラス入るとか?
でも、2人の歌って未知数だしなぁ…。
♫〜
またいつものように、
俺はトランペットパートを弾く。
だいぶ慣れてきた。
いや…逆に2週間前なのに、
慣れてなかったらやばいかw
♫〜♬〜
音が重なって、
以前よりも音粒が揃って、
何より楽しく演奏ができてる。
ともさんと一緒に音を奏でていると…
どこまでも駆け抜けていけそう。
そんなことを考えながら、
ふとあちゃみさん達の方をみた。
ん?見間違いか?
今確実に…
この世にはないものが見えた気がする…。
いや、ダメだ気にするな。
ちゃんと弾ききろう。
途中で止まんのは1番ダメだ!w
後でちゃんと聞こう。
だっておかしいでしょ!?
あちゃみさんもクミさんも…
手から何かキラキラしたもの出したじゃん!
とりあえず魔法には慣れよう。
いきなりは無理かもだけどね。
ダイヤモンドは、
細かな修正をして終わり!
ほとんど完璧だからね。
あとは本番まで感覚を忘れないように。
次は新曲。
演奏は日常バンドだけど、
ギター人数が足りないらしい。
リズムギターとリードギターがね。
いつもはぺいんとさんが同時にやるという離れ業をするんだけど、今回は難しい。
上手いことアレンジしてみたらしいけど、
違和感だらけだったみたい。
というわけで、急遽アイクさんとwatoさんがギター担当になった。
♫〜
流石日常バンド。
プロ並みの演奏力と息ぴったりな掛け合い。
ちゃんとアイクさん達のフォローもしてる…
本当にすげぇわ。
ひめがみんの3人が…
もう既に聞き入っている…。
俺もともさんみたいに…
思いきり歌えたらなぁ…。
歌うのは嫌いじゃないです、むしろ好き。
だけど、どこか下手に聴こえて不安になる。
音もサビの頃には最大に。
気分上昇で全力で楽しんでる。
楽しんでるのが伝わってくる。
♫〜!
さすが、日常バンド、ボーカル担当。
細かいところをよく聴いてる。
しかも自分はギターをやってたはずなのに。
的確なアドバイス、
今後に活かさなければ…。
何でもお見通しだなぁ…。
ぺいんとさんには隠し事は無理ですねw
洞察力が鋭すぎるw
まぁ、それはともかく、
的確なアドバイスを兼ねて、
俺たちの演奏はどんどんと質を上げていく。
音楽って楽しいんだなぁ…。
もう一回ピアノやり直そうかな。
こんな感じで、
充実した練習を終えることができた。
そして帰り道、
いつもなら、のんびりと過ごしていたが、
今日は早急に解散した。
なぜなら…
ピコン(Discord音)
時刻は20:00過ぎ。
本当なら、
この時間以降は撮影をしない約束だった。
でも、今日はそんなこと言えない。
ソーラさんは淡々と話し始めた。
今回、20:00を過ぎて話し始めたか…
それは…
ソーラさんの『過去』を聞くため…。
to be continued…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!