待ち合わせ場所にて…
アイク視点
俺が昨日見たものは、
あれは幻覚かな…?
あかがmenと日常組、(しにがみさん以外)は少し早く召集をかけられた。
ひめがみんがお泊まり会をするのはよくあること。何回か写真ももらってる。
今回もそうだと思ったら、
この写真にはしにがみさんもいた。
じゃあなぜ?
あの人は男性ですよね…?w
違和感もなく完全に混ざりきっている…。
ひめがみんサイドに何かあったとしか思えないんだよね…今回の話は…。
それを話すためもあり、
俺らは集められた。
いつものことなんだけどね、
今回はそんな風に捉えられなかったわw
様々な議論が繰り広げられる。
本人が来ないとわかんないのにね…。
俺はみんなの意見を聞きながら、あと4人。
早くこの場に来ないかな〜、
なんて考えていた。
話声が聞こえる。
来ましたね…。
時間は9:45
早いくらいなんですけどね、いつもならw
うわぁ…バステンさんとYさん…
隠す気のない怒りw
ありゃ、怒ってますねw
しにがみさん…
戸惑いも怖がってるのも見て取れる…。
頑張れ!(他人事)
スタスタスタ…
大体ここから5分いったところに、
少し大きいスタジオがある。
まさかの12人での練習。
なんかやばそうだなぁ…。
『はーい、赤城さんですね。奥の5番スタジオどうぞ〜。』
奥のスタジオは他のところよりも少し広くスペースが取られていた。
ここならめいいっぱい出来そうだなぁ!
各々が準備している中、
ともさん、あちゃみさん、クミさんはやることがないようで、少し呆然としていましたw
というか、
あちゃみさんたちは何をするんだろう…?
スティックを持って、いつでもこいやー!みたいな表情をするトラゾーさん。
クロノアさんは、
キーボードを2個並べていた。
シンセサイザーとピアノを使い分けるために2段構えなんだと思う。
Yさんは慣れない手つきで、トランペットに設定した音源を弾いて最終調整中。
バステンさんにソーラさんは、
お互いに見合って優雅にバイオリンを奏でようとしている。
タキシードとかドレスが似合いそうな雰囲気を醸し出している。オーラがやばい…w
ベースを構えてぺいんとさんの合図を待つしにがみさん。
その様子は普段の明るい彼とは打って変わって真剣な眼差し。
始まりの一音に命をかけるほどのように…。
そして、俺とwatoさんもアコースティックギターを構えて、ともさんの合図を待ちます。
♫〜
最初のトランペットがYさんの手で奏でられる。
ドラムの音を聞いて、
俺は入るタイミングを探る…。
入るタイミングはBメロの入り
俺はコード演奏担当。
watoさんはちょっと難しい方。
Aメロは聴いていられるな…。
なんて呑気なことを考えていた。
3小節目で、
キーボード、バイオリンが混ざった。
ただ3人が加わっただけなのに、
一気にみんなの音が変わった。
今日がはじめてのセッションのはず。
今までは個人練習ばかりだったのに…。
バイオリンが優雅に流れ、
キーボードとドラムが土台となり、
トランペットが主旋律、1番目立つメロディーを奏でている。
まだ歌にすら入っていないのに、
それだけで圧倒されてしまった。
もしかして…
とんでもない人達が集まっているんじゃ…?
♫〜
はぁ…本当に心臓に悪い。
まぁ、俺は何にも演奏してない…
というか聴き惚れてただけw
ともさんの気持ちはよくわかる。
勝手に共感していたw
練習…?
そういえば
何か隅っこの方でやっていたような…?
♫〜
聞き慣れたリズム…。
これを本番、
ともさんとぺいんとさんが歌うんだ…。
Aメロはバイオリンとトランペットの高くて綺麗なハーモニーを奏で、キーボードは伴奏の立ち位置、ドラムは縁の下の力持ち。
俺らはめいいっぱい演奏できそうです。
Bメロでいよいよギターの出番。
コード演奏だから立ち位置はキーボードとおんなじなんですけどね。
トランペットが良い音を奏で、それにバイオリンが重なってトランペットを引き立てている。
バステンさんとソーラさんの掛け合いにも注目したい。息が合いすぎてる…w
サビに入れば、一気に音か大きくなり、全員が初めてここで一緒に演奏する。
バイオリンの主旋律高音パート、
それを引き立てるトランペット、
ドラムは一定のリズムを刻み、
ベースもドラムに合わせて低音の良い音を響かせる。
いろんな音がスタジオいっぱいに響き渡ってて…みんなの顔も生き生きしてて…
この時間を純粋に楽しんでいた…。
しにがみさん、すげぇ…。
ちゃんと構成考えてたんだなぁ…。
こんな感じで進んだ初めての練習も、
残すところあと2時間半。
これからどんな風にダイヤモンドを完成させられるか楽しみですね!
そういえば、ともさんの新曲の件、どうなったんだろ…。
後で聞いてみよっと…。
to be continued…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。