???より
とも視点
どのくらい時間が経ったのかな…。
俺はずっと目をつぶっている。
最初は動いていた頭も今は何も考えたくないようで、ただひたすらに何もない空間を漂っていた。
俺はどうなるんだ。
俺は生きているのか?
もう誰にも会えないのか…?
…みんなはどうなったんだ…。
ん?何か聞こえる…。
これは…誰の声…?
この声は…ぴくとさんと鬱先生!
やっと思い出した…!
心の中でずっと引っかかっていた謎の声…!
自分がどこにいて、今どういう状況になっているのかすぐにわかる…。
ぼくなつの世界には自分たちの意志で…!
くられ先生の試作品を使って…!
みんなで選択して行ったんだ!
ぼくなつにいれる世界は現実世界で3時間。
ゲームの中だと40時間いられる。
そういう説明を受けたんだ!
なんで今まで忘れてたんだ…!
ソーラ達をここから出さなきゃ…!
この何もない空間から、救い出せ!!
・・・
2人は涙を浮かべていた…。
機械は何の異常もないのに、
全員分の機械を取り外してみんなが自然に起きるのを待っていただけなのに、
…誰も起きなかったんだ、
目を覚さなかったんだ…。
その話を聞いた俺は、
「俺以外」がまだ眠っている事を悟った。
俺は体験したことを全てを話した。
・記憶が断片的に消えていること
・タイムリミットが迫っているときに話
してるくられ先生達の声を聞いたこと
・全員の左腕が光ったこと
・激しい頭痛がした後、真っ赤な空間に
閉じ込められたこと
それからは総出でソーラさん達を現実の世界へ引っ張り出した。
よくわからん赤い世界でも現実世界にいる人たちの声は聞こえるからね。
それがあったからなんとか全員目を覚ますことはできた。
何が起きたか全く理解できてなさそうだった。
そして口を揃えて、
「変な空間に閉じ込められた」と言った。
俺たちが体験したことをぴくとさん達に話した。
思い出話はまた時間があるときにして、遊んでいる最中に起きたおかしなことについて報告はしておかないと…。
まだ試作品だしね。
ぼくなつで体験した事はすごく楽しかった。
普段できないことばかりで、しかも1回プレイしたことのあるゲームだからより楽しかった。
だけど、終わりに近づくと色々と謎な部分が出てきていた。
そこさえ変えてくれれば
俺はまた遊びたいな〜。
こうして俺たちは、
くられ先生の研究室を後にした。
なんだかすごい体験をしたなぁ…。
帰宅途中…
みんなで楽しく話をしながら帰路についた。
あの最後の空間何だったんだろうなぁ…。
沈黙が続いてちょっと気まずい…!
みんな、何考えてるんだろう…?
ぐうぅうぅ〜
大人しく家帰るとかじゃないみたいw
もちろん、やんわとの希望で、
食べに行ったお店は『ラーメン』
ブレないなぁw
さすがだw
本場じゃないけど「バリカタ」食べたよw
とある駅にて…
家に帰ってからもまだまだ今日を終えることは難しそうですw
みんなとマイクラやるの
楽しいからいいんだけどね!
今日はゲーム三昧だなぁ!
(さっきのぼくなつも含む)
明日寝坊しないようにしないと…!
to be continued…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。