『 ん 、 … 』
お腹の方に重みを感じ 、
目を擦りながら開ける 。
『 なんだ 、 手じゃん 、 』
見ればおにいちゃんの手が乗っかっていて
その本人は爆睡中 。
裸のままで 。
ん ? 裸 ?
『 うわ 、 そのままで寝ちゃったんだ 。 』
勿論 、 おにいちゃんも私も裸のまま 。
記憶が無いってことは 、 気を失ったのかな 。
そう思うと 、 恥ずかしくて顔が熱くなる 。
それと同時に恐怖も湧いてくる 。
『 ほんとに産んじゃうの 、 ? 』
私の中に苦くこびりついて
残るのは後悔だけ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。