西村side
放課後。みんなは部活や委員会に入ってて
運動神経の悪い俺は部活なんて入れるわけもなくて
俺はただ、教室で趣味程度に絵を描いている
2階の教室まで響くその声は
"大西風雅"の声だった。
女の子だけじゃなくて男の子からもモテる君は
クラスみんなの憧れだった。
そんなことを考えながら窓を見つめていると
目が合った。
その瞬間、今まで感じたことの無いくらいに
胸がドキドキしてる。
俺はその瞬間…恋に落ちたみたいだ…
風雅side
チャイムがなると同時に俺は部活に向かう。
そんなことを考えながらも部活に集中する
久しぶりに綺麗にゴールが入って
思わず声をあげてしまった。
パッと上をむくと
西村拓哉、だっけな。
クラスでは静かな方やのに友達と話す時の笑顔は
いつもきらきらしてて かわいいなぁ…なんて
勝手に思ってるw
俺は西村に笑顔を返した。
顔を赤らめてる西村はいつも以上にかわいくて
あ、そーだ。
今なら誰もおらんし、ちょっとくらい、ええかな?
俺は西村の元へ向かう。
西村side
さっきからドキドキが収まらんくて、
絵に集中できひん…
すると教室が ガラッ と空いた。
俺はこんな姿誰にも見られたくなくて
下を向いた
その声は、
目の前に、好きな人がいました
放課後の教室…
俺は秘密の恋をしちゃいましたっ
end.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。