曲パロ
テオくん結婚.片思い
じんside
•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸
本当はずっと前からもう分かってたんだよ?
君がどんなにその人が好きなのかも、となりにいる俺じゃ勝ち目が無いって事も。でもそんなこと思いたくなかった。
テオくんは俺にとっては大切な"愛"棒だから。
君が恋に落ちてゆく、その横で俺はそっと君に恋をしてたんだ。俺に笑顔で彼女の話をしてくる君の横顔をずっと見ていたんだ。
俺は最初から君の幸せしか願っていないから。俺がこの気持ちを伝えてしまったら、今の関係がどうなるか分からないから。世間はこの気持ちを許してくれないから。
すっっごく素敵な笑顔を向けてくるんだもん。涙が出てきちゃったじゃん。
そしたらさ、
なんて言いながら涙を拭いてくれるから。勘違いしちゃうじゃんか…。でもね、俺は君の幸せだけを願ってるから____
って。君に負けないくらいの笑顔で言えてたかな。
•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸
ねぇテオくん、最後に一つだけ俺の願いを聞いてくれる…?
俺は横から背中押すから誰よりも"奥さん"を幸せにしてあげてください。
そう心の中で呟いた俺の瞳からは、透明な美しい水が流れ落ちた。
ふと瞳を開けると、白いタキシード姿の君が俺にこう言った。
君のその横顔は今までで一番綺麗で格好良かった。
あぁ、やっぱり君は僕にとって大切な"相"棒だ。
幸せ/backnumber
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!