第307話

フラッシュバック
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2020/12/17 21:00



あなたside

















佐久間「いってきます!!」


『いってらっしゃい』



































病室、それにベッドの上でさっくんを見送るのは


なんだか不思議な気持ちになる


琴乃は今日から私のこれからの仕事の


打ち合わせで忙しくて、みんなも仕事が多いらしい


1人か〜、暇だな、誰かに電話かけようかな


1人なんて慣れてるはずなのに


昔からどうしても取れなかった孤独感


そのせいで1人が怖かった、夜なんて最悪だった


最近は好きだけど


誰に電話しようか考えながらスマホで色々見ていると


“ そのまま死ねばよかったのに ”


という私へのアンチコメを見つけた


あぁ、ほらやっぱり、私が死ねばよかったんだ


みんなもそう思ってるんだ


またあの光景が蘇る


私、生きてちゃいけない


































『ぁ、、あ“、、痛い、怖い、助けて、、、』


『さっくん、!みんな、、、!助けて、!!』


看護師「雪風さん?大丈夫ですか?」


『いや、、いや、いや!!!』


看護師「雪風さん!落ち着いてください!!」


『いや!さっくん、!行かないで!行かないでよ、』


看護師「雪風さん!!」


『さっくん、、、行か、ないで、』(寝た)


看護師「雪風さん?寝ましたか、?」


































痛い、触れられてる腕が痛い、優しさが痛い


頭も痛い、辛い、なにこれ、しんどい


ふっと目の前が暗くなった、寝たのかな


このまま死ねないかな


なんて思ってたけど数時間経って目が覚めた


起きちゃったか、、、


世の中に生きたくても生きれない人が


沢山いることは分かってる


でも死にたいと思う、そんな私が嫌い


もう自分の全てが嫌い、大っ嫌い


世界から消えてしまいたい


周りの記憶から雪風あなたという存在自体消したい


そんなこと叶うはずないのにね


あ、皆の足音がする、笑わなきゃ、演じ切らなきゃ

































佐久間「ただいま〜!!!」


『おかえり、お疲れ様笑』


阿部「1人で大丈夫だった?」


『何言ってんの、私ももう大人だよ?笑』


深澤「昔はほんとに1人だめだったもんな」


『ちっちゃい頃はね笑』


宮舘「なんとなくお菓子とか買ってきたけど」


ラウール「あなたちゃんの好きなの
いっぱい買ってきたよ!!!」


目黒「ラウールがあれもこれもって言うから
すんごい量になったけど笑」


渡辺「全部ふっかの奢りだから笑」


『深澤さんゴチでーす笑』


岩本「夜ご飯食べた?」


『うん、6時過ぎに食べたよ』


向井「おかずなんやった?」


『さばだった!』


佐久間「いいねぇ笑」


『みんなはご飯食べた?』


渡辺「もう食った」


『いいなぁ、みんなとご飯食べたい』


宮舘「もう少しの辛抱でしょ?」


阿部「明後日退院だっけ」


『そう、仕事復帰はその3日後だって』


ラウール「あともうちょっとで
あなたちゃんとまた一緒にお仕事できる!」


深澤「なんかラウ張り切ってんな笑」


ラウール「なんか嬉しいじゃん!!
こうやって10人でお話するの最近少なかったし!!」


向井「確かに、久しぶりかもなぁ笑」


目黒「みんなずっと忙しかったから」


岩本「やっぱこの10人が1番落ち着く」


































なんて笑ってるけどこれも偽りで嫌になる


みんなはどうだろう


言ってることはほんとでも表情は嘘かもしれない


いや、言ってることも嘘かも


確かに10人でこうしているのは少なくても1週間ぶり


滝沢歌舞伎のロケ中も雑誌のリモート取材が多くて


空き時間にみんなと何かすることは殆どなかったし


仕事もみんなが寝てから帰って起きる前に行くほうが


断然多かったからほんとに久しぶり


プライベートで全員揃うのっていつぶりだろう


やっぱり10人っていいなって思うけど


ここにいちゃいけない、そういう考えの方が強くて


早くこの場から消えたい


ただ、それだけだよ













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