第298話

愛が故に
8,628
2020/09/21 13:00



ラウールside


















どうも、学校で真面目に授業受けてますラウールです


そんな中に鳴り響いたスマホの着信音


あ、俺だ、しかもAKBからだ


仕事の関係かなと思って廊下に出た


AKBから言われた言葉は到底信じられなかった


































秋原「あなたが刺された」


『、、、え?何、ドッキリ?』


秋原「腹部2箇所、危ないかもしれない」


『何言ってるの、?』


秋原「とにかく!早く来い!!!」


































病院の名前を告げて通話を切られた


信じられなかった、信じたくなかった


電話の向こうで微かに聞こえるサイレン


周りの声、焦ったような怒ったようなAKBの口調


それで刺されたことが事実なんだと突きつけられた


授業中にも関わらず雑に荷物をバックに入れて


教室を飛び出した


先生や友達からの声も聞こえなくて


病院まで無我夢中で走ったよ


あなたちゃんの無事を祈りながら


なんで、あなたちゃんが刺されたの?


朝はあんなに元気だったのに


学校から病院まではそこまで遠くなくて


着いたらもうみんなが手術室の前で待ってた


































『はぁっ、はぁっ、あなたちゃんはっ、?』


目黒「ラウール!!!」


深澤「走って来たの?」


『あなたちゃんが、危ないって言うから、』


阿部「今手術してる、」


宮舘「2箇所刺されてて、首締められてた
出血量がかなりあって、危ないって」


宮舘「でもあなたなら大丈夫だよ」


『みんな、なんでそんな血がついてるの?』


渡辺「あなたにストーカーいたの知ってた?」


『え?』


向井「ちょ、しょっぴーその話話さないって、」


渡辺「言わないとどうしよもないだろ」


岩本「多分、あなたに1ヶ月くらい前から
ストーカーがいたんだと思う。
今日の朝手紙見つけて、それで俺ら走ったんだけど。
犯人そいつで、あなたと一緒に死ぬつもりだった。
それで、そのまま首切って、さっき死亡が確認された」


『なにそれ、みんなについてるのはその人のなの?』


阿部「まぁ、ほとんどは」


『佐久間くんのほっぺのも?』


佐久間「これ、誰のなんだろね、」


『はい、佐久間くんこれで拭いて』


佐久間「うん、ありがと、、」


冬木「あ、ラウールくんお疲れ様です
来てくれてありがとうございます」


『琴乃さん、お疲れ様です』


冬木「皆さん着替え持ってきました
血がついてるの嫌だと思うので着替えてください」


宮舘「ありがとう琴乃ちゃん」


冬木「いえ、出来ること、これぐらいしかないので」


































21年間ずっとあなたちゃんの隣にいたんだから


琴乃さんも怖いよね、辛いよね


だって、泣いた跡があるんだもん


それなのに自分の仕事をしっかりしようとする所


ほんとあなたちゃんにそっくり


泣きたいよね、分かるよ琴乃さん


僕だって、本当は泣きたいもん


だけどみんなが心配するから泣かない


それにみんなも泣きたいはずだし


みんな真っ白なTシャツに着替えてやっと抱きつける


けど佐久間くんだけ頬に血がついたまま


拭くような素振りもないから拭いてあげようと


座ってる佐久間くんの前にしゃがんだ


頬を拭いてあげたら思いっきり抱き締められた


肩の方で佐久間くんがすすり泣き声が聞こえて


俺もつられちゃって涙が溢れてきた


































佐久間「ズズッ、、」


阿部「ラウールも素直に泣いていいよって言ってる」


『佐久間くん、、泣』


目黒「強がんなくていいよ、琴乃さんも」


深澤「迷惑になるとか思わないで泣いてよ
特に若い人が抱え込んでるのこっちも辛いから」


向井「そうやで、いくらでも俺らが受け止めるから」


向井「って言っても琴乃ちゃんにはAKBがおるか笑」


宮舘「思ってる事、全部ぶつけていよ」


『俺、、嫌だ、嫌だよっ、!!
なんで守れなかったんだよ、!!!!泣』


佐久間「ラウール、みんなそう思ってるから、泣」


佐久間「ラウールだけじゃないから、泣」


冬木「泣きませんよ、!皆さんの前じゃ、!!
泣きません、、泣いてません、、、泣」


岩本「あなたは絶対死なないから、信じよう」


目黒「なんて余裕俺にもないけど、泣」


深澤「ほら目黒おいで、」


目黒「ふっかさん、、泣」


































病院の廊下で泣き続けた


琴乃さんも、俺もめめも佐久間くんも


ほかのメンバーだって泣いてたよ


しばらくして、手術室の明かりが消えて


あなたちゃんと先生がでてきた


出てきたあなたちゃんは


たくさんの管に繋がれていて、さらに怖くなった













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