第316話

僕だって
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2021/01/17 17:16



ラウールside



















『あなたちゃーん!!!!!!!』(ぎゅっ)


雪風「らうどうしたー?笑」


『やっぱあなたちゃんしか勝たん』


雪風「めぐは?」


『あなたちゃんの次』


雪風「だってよ目黒さん」


目黒「あなたに勝てないこと
分かってるから実質俺が1番」


雪風「なにそれ」(真顔)



































はい!!ラウールです!!!!!


あなたちゃん自宅療養3日目


今日オフだからあなたちゃんとゴロゴロしてるの!


なんかね、前より明るくなった気がする!!!


可愛い!!!より一層可愛さが増した!!!


あなたちゃんしか勝たん!!!!!


絶対安静だからって岩本くんから見張り係任された笑


めめ早く仕事行け!!!(酷い)



































雪風「らうお昼何食べる?」


『唐揚げ!』


雪風「好きだね〜笑」


目黒「行ってきます」


雪ラウ「『行ってらっしゃ〜い』」


雪風「よし、ご飯作るか」


『もうちょっとゴロゴロしようよ〜』


雪風「ほんと可愛いな笑
らうはゴロゴロしてていいよ〜笑」


『はぁい』



































可愛い、なんて子供扱いされるのはもう慣れたよ


最近のあなたちゃん見てたら


加入したばっかりの時を思い出した


僕が加入した時とかアンチが酷い時に


あなたちゃんはそっと僕の目を隠して


耳を塞いでくれた


僕よりもずっと低いあなたちゃんの肩に


おでこをのせて抱き締めてくれた


その時は必ず「らうは私たちが守るからね」


そう言って頭を撫でてくれた


15、16歳の子供には重かった


アンチの言葉も多すぎた、受け止めきれなかった


傷つきまくって、痛かった


分かってるのに、沢山来る言葉のナイフが


ザクザクと刺さって沢山の傷ができた


壊れそう、そう思った時にあなたちゃんが来て


ぎゅっと強く抱き締めてくれた


傷に薬を塗ってくれてるみたいだった


それから毎日心に薬を塗ってくれた


新しい傷が出来ないように守ってくれた


「見たくないなら見なくていいんだよ
失敗とか原因は全部分かってるんでしょ?
なら見なくていい、もし見ちゃって傷ついたら
わたしがいるから、いつでもおいでね」


すっと傷口から心に入ってきて思わず涙が溢れた


あなたちゃんはいつも救ってくれる


辛いのにすぐ気付くのはきっと


自分がそれだけ辛い思いをしてきたから


小学生の時からアンチと戦ってきた


なんであなたちゃんを嫌うのか意味わかんないけど


今も辛いのは確かだよね


なのにあなたちゃんは俺を守ってくれてる


あの時言われた言葉、本当はあなたちゃん自身が


言われたかった言葉なんじゃないかな


だから、今度は僕が守るんだ


みんなみたいに強くないし頼りにならないかもだけど


僕だってあなたちゃんのこと守れるもん



































雪風「らう、唐揚げ出来たよ」


『ん、はーい』


『あなたちゃん』


雪風「ん?」


ラウール「あなたちゃんは僕が守るからね
辛かったらいつでも来てね、自分に傷付けないでね』


雪風「分かってるよ笑」


『あなたちゃんは
俺の大切で大好きなお姉ちゃんだから』


雪風「らう、1年半で大人になったね」


『みんなのおかげだよ』


雪風「あんなにピュアだったのに、、、笑」


『今もピュアだよ!!!笑』


雪風「まだまだ子供だな笑」


『あなたちゃんも子供っぽいけどね笑』


雪風「らうは絶対そのまままっすぐ育ってね
その可愛いくてかっこいいまんま大人になってね
ほんとに、私みたいに曲がったらだめだよ」


『曲がってないよ
俺あなたちゃんみたいな大人になりたいもん』


雪風「私はまだ大人になれてないよ」


『いーの!俺の目標の人なの!!!』


雪風「ありかとね、いやー、でもらうに
太ももの傷見つかったとき超怖かったな」


『ほんとに、もう絶対だめだからね』


雪風「もうしないよ」


雪風「あ、唐揚げ冷めちゃうから早く食べよ」


『食べる〜!!!』



































いっつもあなたちゃんの作る唐揚げはおいしい


もぐもぐしながら傷に気付いた時を思い出してた


半年ぐらい前、ご飯出来たよって


部屋にいるあなたちゃんを呼びに行って


声掛けても返事聴こえなかったから部屋に入ったら


丁度傷が見えちゃって、そのまま問い詰めました()


その時の会話がこちらっ!!!!←


































雪風「あ、らうどうしたn 『なにそれ』え?」


『何その太ももの傷、誰にやられたの』


雪風「いや、これはそうじゃなくて、」


『じゃあなに』


雪風「自分でやったやつ、」


『は、なんで』


雪風「らう怖いよ、?」


『いいから、なんで』


雪風「中3の時、いじめが辛くて太ももに傷付けてた
腕じゃバレちゃう、と思って太ももにしてたんだけど
1回だけがっつり切っちゃって、それが残ってるの」


雪風「バレないように隠してたんだけどね、
まさからうにバレるとは、2人目だ、、笑」


『辛そうに笑わないでよ、こっちも苦しくなる
なんで言わなかったの、一人で抱え込まないでよ』


雪風「心配かけちゃってごめんね
今はもう痛くも痒くもないから安心してね」


『次やったら僕だってキレるからね』


雪風「はーい、でらうはなんで来たの?」


『あ、ご飯出来たよ』


雪風「じゃあみんな待ってるね、行こっか」



































この時はね、ほんと真顔マジトーンだったから


あなたちゃんに怖がられちゃったけど笑


今こうして笑っていられるから幸せかな〜


唐揚げ美味しいし!!!!


明日からあなたちゃんとお仕事出来るの


超たのしみ!!!!!!!!!!


虫嫌い同盟は明日のキャンプ大丈夫かな


なんて、考えながらゴロゴロしましたとさ


虫もカエルまじ無理!!!!!!!!!!















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