第213話

スイーツ巡り
7,420
2020/03/13 15:57



阿部side




















『着いた〜!』


雪風「1人じゃ来れなかった!ありがとう!」


『いいえ〜笑』


『いちご飴1本くださーい』


雪風「や、いいよ!さっきも払って貰ったし!」


『だーめ、絶対だめ、あなたに払わせないから』


雪風「なんで!」


店員「500円になります」


『はい』


店員「ありがとうございました」


『ありがとうございまーす』


『はい、大人しく貰って?』


雪風「ありがとう」


雪風「色んなお礼!1番最初のとこ食べて!」


『いいよ、あなたが食べてよ!』


雪風「絶対美味しいから!大人しく貰って?笑」


『まったく、笑 じゃあいただきます』



































1番美味しいところ食べさせてくれるのほんと優しい


満面の笑みであーんしてくれるの可愛すぎるし


いちご飴持ってる姿も可愛すぎる


お礼されるようなことなんもしてないのになぁ


なんて思いながらいちご飴の1つ目を食べる


カリッとする表面の飴を噛むと


じゅわっといちごの果汁が溢れてきた


めっちゃ美味い



































雪風「美味しい?」


『めっちゃ美味い笑』


雪風「じゃあ次のお店もナビお願いします!」


『りょーかい、棒の先気をつけてね?』


雪風「そんな子供じゃないですー」



































赤く着色された飴のせいか、いつもより赤く見える唇


所々飴の破片が付いてる、そんなところも愛おしい


スマホ片手に歩いていくと今回はすんなり着いた


ちょうどあなたも食べ終わったみたい


ゴミ袋もちゃんと持ってきてるらしくて


いくら男の中にいても女子力は失われないんだ



































『大丈夫?笑』


雪風「大丈夫!アップルパイ!」


『よく食べるね笑』


雪風「ここ普通のケーキも美味しいって有名なの!」


雪風「失礼しまーす」


店員「2名様でよろしいですか?」


雪風「はい」


店員「こちらへどうぞ」


店員「メニューをどうぞ」


雪風「はーい、ありがとうございます」


『あの、おすすめってなんですか?』


店員「ショートケーキがおすすめとなっております」


『じゃあそれと』


雪風「アップルパイ1つずつお願いします」


店員「かしこまりました」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



店員「お待たせ致しました、
アップルパイとショートケーキでごさいます」


『ありがとうございます』


雪風「ありがとうございます!」(にこっ)


店員「は、はいっ!ごゆっくりどうぞ!//」


『今の店員さん、あなたの笑顔で落ちてたね笑』


雪風「そうかな〜?違うと思うんだけど」


『確実に落ちたね』


雪風「いいから食べようよ」


『いただきまーす』


雪風「私も、いただきます!」


『あ〜うまっ』


雪風「んふふ笑」


雪風「やばい、今日幸せだ笑」


『そりゃよかった笑』


『ん、1口ちょうだい』


雪風「はい、あーん」


『んー!美味しいね!』


雪風「よね!ほんと来てよかった!」


『はい、あなたあーん』


雪風「美味しいね〜」



































1口ちょうだいは必ずあーんしてくれるの


もはやされなかったことがないくらい


お土産買って帰ろっかってなって、


みんなにはなにがいいか選ぶ


照はチョコでしょ?あとは、うーん、、、


ショートケーキでいいかな


なーんて声に出てるあなた


本人は心の声だと思ってるんだろうけど笑


お手洗いに行ってくると言って席を立ったあなたが


逆の方向行ったからなにかと思ったら


お会計先に済まされた


うわ〜やられた


あなたの事だから一筋なではいかないと思ったけど



































雪風「ただいま〜」


『おかえり、』


雪風「え、なんか拗ねてる?」


『何でお会計済ませちゃったの』


雪風「阿部ちゃんばっかりに払わせません!笑」


雪風「同じメンバーなんだから、ね?」


『今度ご飯ね』


雪風「はーい笑」



































メンバーじゃなくて、1人の男として


あなたの事が好きなんだけどな


お兄ちゃんって時点で俺は男として見られてないか


そもそも対処にも入ってない


そう思うと悲しいけど一緒にいれるだけでいい


1番近くで幸せになる所を見守ってればいいか


みんなのお土産を受け取って少し暗くなった道を歩く


なんか怖いからケーキは俺が持とう


この前の目黒、ちょっと大胆だったよな


あれでもだいぶ我慢したんだろうけど


俺も少しは我慢しなくていい?










あなたの手からケーキと俺の手を入れ替えた


ぎゅっと力を入れると驚きながらも握り返してくれた


鼻歌を歌いながら握った手を前後に振るあなた


可愛すぎて、愛おしくて、幸せいっぱいだった










『ただいまー』


雪風「ただいま〜」


佐久間「おかえり!!!!」


ラウール「どこ行ってたの?」


雪風「阿部ちゃんとスイーツ巡りしてたの!」


向井「え!ええな!!!」


『ふふっ いいでしょ笑』


雪風「お土産買ってきたの!食べて!!」



































そうみんなに笑顔なあなたは


さっきまで俺と2人だったのになぁ


みんなが美味しそうに食べてる姿を見て


嬉しそうなあなたを見て俺も嬉しくなる反面


なんだか胸がモヤモヤする


それはきっと食べすぎだ生クリームのせい


さっきまで繋いでいた手の温もりは


時間と共に少しずつ消えていった










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