ラウールside


















あなたちゃんが誰かに連れ去られた


佐久間くんがすっごい怒ってる


多分今なら車投げ飛ばせるよ(それはない)


あなたちゃんずっとLINEしても一向に繋がらない


大丈夫かな


































深澤「AKBまだ着かないの？」


秋原「まだ移動してんだよ、向こうも」


向井「え？今どこ向かってるん？」


岩本「北だと思うけど」


向井「北海道まで行く？」


渡辺「さすがに行かねぇだろ笑」


向井「お腹空かん？」


 『お腹減った〜』


目黒「確かに空いた」


阿部「昼からなんも食べてないもん」


宮舘「さすがにお腹減るね」


秋原「そこのコンビニ行くか」


秋原「琴乃は行く？」


冬木「待ってるかな、いつものお願いしていい？」


秋原「分かった、待ってて」


阿部「ラウール何食べる？」


 『何にしよ』


阿部「アイスはやめときなよ？笑」


 『え？あぁ、うん』


































あなたちゃんと買い物しに来た時は


絶対アイス見るからその癖でアイス見てた


夜は毎日一緒にアイス食べてるし


選ぶ時のワクワクした顔が凄い可愛いの


だけどそれもしばらく見てない


何もされてないかな、お腹すいてないかな


あなたちゃんの事だから減ってるだろうな


あなたちゃんの好きなおにぎりも買っとこ


腹が減っては戦ができぬ、だもんね


































渡辺「ラウール多くね？」


 『あなたちゃんの分も買っておいたの』


岩本「佐久間と同じ考えしてる笑」


深澤「ちなみに目黒も笑」


宮舘「阿部も買ってた笑」


目黒「え、なに買った？」


 『昆布とツナマヨのおにぎり』


佐久間「俺も」


目黒「俺もなんだけど」


阿部「良かった〜、俺イチゴジャムパン」


向井「まあ、考えること同じやな笑」


岩本「あなたならそれぐらい食べんだろ」


深澤「すぐなくなるよ」


阿部「そうだ、ラウール食べたら寝なよ？」


 『まだ眠くないよ』


宮舘「もう結構遅いよ？」


 『みんなまだ起きてるでしょ？
俺も一緒に起きてる！！！』


目黒「だめ、子供は寝ろ」


 『子供じゃない！！』


渡辺「俺は寝るよ」


 『しょっぴー5歳だもん』


秋原「お前ら全員寝ろよ、明日も仕事入ってるし｣


向井「明日の仕事なんやっけ？」


秋原「撮影」


向井「なら大丈夫や」


秋原「大丈夫じゃない！寝ろ！」


佐久間「俺は起きてていい？」


秋原「だめ、寝ろ、てか佐久間が1番寝ろ」


佐久間「AKB1人寂しいでしょ？
というか運転疲れてない？」


秋原「それも俺の仕事、とりあえず寝ろ」


岩本「後で運転俺変わる、AKBも休めよ」


 『免許欲しい〜』


阿部「ふっかも早く免許取ればいいのに」


深澤「何年も言い続けてるわ」


 『ふぁ〜、、、』(あくび)


宮舘「ほら眠いんでしょ」


 『眠くない、！』


秋原「全員寝なきゃ死ぬゲームでもするか？」


目黒「おやすみ」


向井「はやっ笑」


































それから俺は夢の世界に入った


次に起きたのは午前3時


いつの間にか岩本くんが運転してた


辺りはまだ暗くて光がポツンポツンとあるぐらい


あなたちゃん大丈夫かな


なんて窓から外を眺めて思う


今どこを走っているんだろう


































岩本「ラウール起きたの？おはよ」


 『岩本くんおはよう』


 『ここどこ？』


岩本「色んなとこぐるぐる回ってて
どこに向かってんだかわかんなくなった」


 『あなたちゃん大丈夫かな』


岩本「ラウールもハマってんな」


 『1度ハマったら抜け出せないよね』


岩本「底なし沼って感じ」


岩本「佐久間起きてんの気付いてる？」


 『え？佐久間くん起きてたの？』


岩本「寝ずにずっと起きてんの」


佐久間「あなたとの写真見返してた」


佐久間「ちっちゃい頃のあなた可愛いなーって、
写真見ながら色々思い出してたらずっと起きてた」


佐久間「どの写真のあなたも好きだけど
やっぱ目の前にいる本物が1番好きだなって」


岩本「結構ニヤニヤしてんの笑」


 『佐久間くん1番お気に入りのは？』


佐久間「これ、集合だけど最高の笑顔じゃない？
10年後も20年後もおじいちゃんになっても
この笑顔見たいな〜ってずっと思ってる」


 『俺も、その写真ホーム画にしてる』


佐久間「いいよね、この写真」


岩本「佐久間もラウールも寝とけよ？
いざと言う時に動けないよ？」


 『はーい』


佐久間「流石に俺もやばいわ」


岩本「おやすみ」


































それからまた寝た


どこに向かってるのかも分からないし


あなたちゃんがどこにいるのかも分からない


ただGPSを頼りに進むだけ


不安でしかないけどあなたちゃんを信じてるから


絶対助けに行くよ