第184話

嫌な予感
11,984
2020/02/24 04:00



佐久間side



















振付師「そもそもなんであんたみたいな奴が
ジャニーズやってるわけ?」


振付師「心底向いてないくせに」


振付師「男好き、ファンがかわいそ
あ、人気ないからファンいないか、あんた笑」


振付師「あいつらも可哀想だよね、
あんたがいるから27でやっとデビューだもんね笑」


雪風「はぁっ、はぁっ、ごめんなさっ」


「「………」」


振付師「見捨てられてんの?
ってレベルになんも言われないんだ笑」






























違う、全部否定したい


けど声が出ない、思うように喋れない


あなたがいなかったら今俺らはデビュー出来てない


あなたが1番苦労してきた


それは俺が知ってる


なのになんで!声が出ない!足が動かない!


俺の体は馬鹿なのか!?!?!?!?!?!?


誰か今の俺殴って






























雪風「はぁっ、はぁっ、はぁっ、」


振付師「全員なんか言ったら?感情ないの?」


雪風「ごめんなさっ」


振付師「あんたそれしか言えないの?!」


雪風「いたっ、、、」


『、、、っ!』






























腕を無理矢理引っ張られて立ち上がらされたあなた


なんで俺の大切な人が馬鹿にされて


フラフラする足で震えながら立ってるのに


俺は何も出来ないんだよ


俺ってこんな弱かったっけ


こんな無力だったっけ


ごめん、あなた


守ってあげられなくてごめん































振付師「長く一緒にいると全員似るのね、
ほんとアホ共、みんな仲良く辞めたら?」


雪風「私はっ、、、ジャニーズを辞めないっ、、
馬鹿にするなら、、私を馬鹿にして、」


雪風「みんなを馬鹿にするのだけは許さないっ!」


振付師「なに、その目は」


雪風「もういい、出てって、この振りやめる」


雪風「お金は払うから、文句なし、出てって」


雪風「二度と、顔も見たくない」


振付師「あっそ、いつかまた会うかもね笑」


バタンッ































いつからだろう


あなたが強くなったのは


いや、気づかなかっただけでずっと強かったんだよな


きっと


あー、俺情ねぇー、


めっちゃだせぇじゃん


いつかまた会うかもねという振付師の顔は


悪に満ち溢れた笑顔だった


まだこれだけじゃない、嫌な予感が続いてる











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