第265話

モニタリング
7,501
2020/05/16 14:23



あなたside

















『さっくん!!!!!なんも見えん!!!』


佐久間「そこにいて!俺そっち行く!!」


『ねえはやく!!!』


佐久間「スマホのライト!」


『あ、そっか』


佐久間「ラウールの方が頭いいよね」


『絶対そうだよ』


佐久間「ん、あなたいた」(ぎゅっ)


『電気どしたんだろ』


佐久間「トラブル?」


女の人「ねぇ、、、」


『さっくんなんか言った?』


佐久間「俺?なんも、てかあなたじゃないの?」


『私なんも言ってない』


女の人「ねぇ、、、聞こえるの?」






































ナンニモキコエテナイヨ


なんか女の人の声したようなしてないような


怖いんだけど!!!!


まだ暗いのなんで!!!!!


スタッフさん来ないのもなんで!!!!!


苦しいぐらいぎゅってしてくれてるさっくん好き


でも今肋の骨折れそうで痛い


































女の人「聞こえてるんでしょ?」


『(首横に振ってる)』


佐久間「髪擽ったい」


『それはごめん』


パチっ(電気ついた)


佐久間「あ、」


『ねぇなんかいる?ねぇ』


佐久間「あなた振り向いちゃだめ」


『やだやだこわい』


佐久間「怖いでしょ?振り向いちゃだめ」


『わかった、』(半泣き)


女の人「ねえ、あなたちゃん、頂戴」


佐久間「無理です」


『お化けなの?幽霊?』


女の人「あなたちゃん、一緒に行こう?」


『待って私お迎えきた?』


『え、天に召されますか?』


佐久間「絶対行かせないから、命に変えても守るよ」


『かっこいいけどさっくんいないの無理だから
さっくん死ぬんだったら一緒に死ぬ』


佐久間「あなたって意外と重いよね」


『うそ、体重増えてないのに』


佐久間「いやそっちじゃなくて、笑」


女の人「頂戴、あなたちゃんが欲しい、欲しいの」


女の人「来てくれたら何もしないから、頂戴」


佐久間「絶対にあなたはあげません」


女の人「なんで、頂戴」(近付いてくる)


佐久間「ちょ、あなたドア出て誰か呼んできて」


『え、あ、わかった、!』


佐久間「後ろ見ちゃだめだよ」


『うん、!』


































過去は振り返らない!!(違う)


ちょっと小走りでドアを開けて飛び出すと


ゴンって音がしておでこが痛くて尻もちついた


反射的に瞑った目を開けるとそこにモニタリング


って書いた看板持ったスタッフさんが転がってた←

































『っへぇ?』(変な声)


佐久間「え?大丈夫?ってえ?」


『大丈夫ですか?!?!?!?!
私石頭で結構痛かったと思うんですけど!!』


スタッフ「大丈夫です、!!!!」


佐久間「モニタリング、?」


スタッフ「モニタリングです!!!」


『このあとの番組収録は』


スタッフ「それは実際にあります!」


スタッフ「お2人お時間無いので少しお借りしました」


佐久間「え、これ大丈夫ですか?取り高」


スタッフ「きっと大丈夫ですよ!」


『私こういうの仕掛けられるの向いてないわ』


スタッフ「ちなみにあの幽霊は信じましたか?」


『めっちゃ怖かったんですけど!!!!』


佐久間「俺も結構びびった、笑」


『まじお迎え来たと思いましたもん!!』


































あ、私幽霊役の人見てないと思って振り返ったら


後ろに立ってて廊下に悲鳴が響きましたごめんなさい


いや、だって怖いんだもんあの人


さっくんごめんねありがとね大好きだよって言ったら


また肋骨折れそうなぐらいぎゅってしてきた


痛いって怒るとすぐしゅんとして


喜怒哀楽分かりやすくて面白い人だなって笑


番組収録はちょっとビビりつつ行われましたとさ


違和感持った時はちゃんと警戒しないとだめだよ!!









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