第9話

#9
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2020/11/15 14:03
呆然と立ち尽くしていると、ポケットのスマホがなった。


「...もしもし?」



照「良かったやっとつながった。そっち大丈夫!?」



聞き慣れた声にホッとする。



「うん、目黒と私は無事。そっちは???」



照「3人とも無傷だから安心して。」



「良かった...」



照「あと舘さんと康二だけ連絡とれない」



「...そっか。私からも連絡してみるね。」



照「頼んだ。事務所は安全だから戻るように言われた。俺たちはとりあえず歩いて向かう。」




「了解。目黒と私もそっちむかうね」



照「気をつけろよ。」



「うん、そっちもね。じゃあ後で」



照「ちょっと待って」



「ん?」



照「...舘さんと康二は絶対無事だから」



その言葉にドキッとする。パニックになったらおしまいだと冷静を装っているものの、本当は二人が心配で立っているのもやっとだ。それを見抜かれてしまった。




「当たり前じゃん笑 ...じゃあ、事務所で」



「うん」




そこで電話は途切れた。




目黒「行きましょう。康二と舘さんは絶対大丈夫です!!」




「そう..だよね」



目黒「雪ちゃん!しっかりして!まずは事務所にいってみんなと合流しましょう」





そういうと目黒は足がすくんで動かない私に肩を貸しながら、非常階段を下り始めた。




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