202X年 8月12日午後11時21分
佐久間side
「雪?」
あなた「ん…」
「眠いの?」
あなた「…ね、むくない…」
夕飯を食べてお腹一杯になって、お風呂も入って温まった雪の様子がおかしいです…笑
どうやら眠くなっちゃったみたいで、さっきからソファーで俺に寄りかかってスマホを弄ってる。
「なーに見てんの?」
あなた「来週の…スケジュール…」
必死にカレンダーに何かを打ち込んでるけど、眠気は限界みたいで、もう目がトロンとしてる。
「眠いんでしょ?そんなんで間違えても困るからもう寝よ?」
仕事に真面目な雪はには「間違えたら」という言葉が効いたみたいで、コクリと頷いた。
「ほら、ベット行くよ?」
雪「歩けなぁい…さっくん、お姫様抱っこして…?」
上目遣いで俺を見る雪に負けた。
俺はきっと一生彼女のあざとさには勝てない。
「しょうがないなぁぁ笑」
優しく雪を持ち上げ、ベットに運んで布団を被せる。
「おやすみ…雪」
目を閉じた雪の唇に触れてから、スヤスヤと寝息をたてて眠りについた雪の寝顔を見つめた。
「ふふ、大好きだよ」
気持ちよさそうに眠る雪を見ながら、俺も吸い込まれるように眠った。
地震発生まで残り15時間……
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。