_論side_
急になにを言うんだよコイツ…
好きな奴にお願いされたら断れるわけねぇだろ…//
と言った後、
あなたは絵を描くために僕のことを
チラチラと見始めた。
その度にあなたと目が合い、
恥ずかしくて目をそらしてしまう。
僕は顔を上げて、
出来るだけあなたと目を合わせるようにした。
まぁほとんど目をキョロキョロ
させちゃうんだけど…
そしてしばらく時間が経ち、
遂にあなたの絵が完成した。
ったく…
あなたは何回僕をドキドキさせるんだよ…//
そういえば…
あなたの描いた僕の絵ってどんな感じなんだろう?
そして僕はあなたの絵に顔を近づけた。
↑ (無料画像サイトで見つけました。この絵柄の💙くん結構見ますよね~) by 主
コイツ…
なに僕が照れてるところを上手く再現してるんだよ…!///
まぁ僕があなたと目が合う度に顔を赤くしてたのが悪いんだけどね…
改めてあなたの絵を見てみると、
確かに昔の僕の顔にほぼ似ている。
いつも通りの僕を描くって言ってた癖に…
どうせ"昔の僕の方が好き"だから、
意識しながら描いてたんでしょ……
そう考えると… 急に心がモヤモヤしてきた。
そして僕は無意識に…
(クイッ)
あなたの俯いていた顔を指で上げ、
自分の方に向かせていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!