オンマ「え?」
ハッ......言っちゃった....
言わないって、決めてたのに
オンマ「帰りたい?家に?」
でもダメだ、もうここまで言ったら
私は止まることができない
「"私の"......オッパ達の元に帰りたいッ!!」
涙がポロポロと溢れてしまった
オンマ「....いや、でもあの人達は....」
「オンマ....ごめん......なさい....グスッ」
「私....あの人達が......好きなの......あのオッパ達が....」
オンマ「ッ....」
「私にとっては.....私を、私の人生を変えてくれた....神様みたいな存在で......」
「ずっとずっっと....我慢してきたの!......オンマとの生活は、辛くなかったよ......楽しかった」
「これが、本当の家族の暮らしなんだって.....」
オンマ「じゃあ、いいじゃない!!これ以上望むものはないでしょ!?私は、私はあなたになんでもしてあげるわ!!欲しいものだって、それに」
「......足りないの」
オンマ「......え」
「なにか...足りないの......」
全てを吐いてしまった
3ヶ月も....我慢していたのに
オンマを傷つけてしまうから....悲しませるから
我慢してたのに....
「オンマッ......ごめんなさい......グスッ」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。