第27話

紫耀さんと....3
1,042
2020/02/11 15:40
あなた
あなた
はい...
絶対誰にも言わないでくださいね...
約束してもらえますか?
紫耀
紫耀
うん
あなた
あなた
私は中学生に入学した頃、病気で母を亡くしました。それから父は毎日私に暴力を振るうようになりました。帰りは遅く、理由を聞けば...暴力を振るわれる毎日でした。父は私の知らないところでパチンコに行ったり女の人と遊んだりしていました。ご飯はいつも幼馴染の男の子の家で食べさせてもらっていました。ある日私は、こんな毎日に呆れてしまい父に言い返しました。怒鳴られました。当たり前ですけどね....それで今こうなっています。
紫耀
紫耀
そうなんだ...なんか...今までごめん...
だからお菓子で喜んでたんだ..?
俺らと同じ...なんだな...
幼馴染の男の子に感謝だな...
あなた
あなた
そんな!気にしないでください!
全然嫌ってもらっていいですよ...
紫耀
紫耀
何言ってるの?
嫌うわけないだろ!!
俺が絶対幸せにするから!
あなた
あなた
え.....?
紫耀
紫耀
あ....いや....
聞かなかったことにして...
それより...俺のこと..さんづけやめて..あと敬語もやめて?
あなた
あなた
......いいのですか?
紫耀
紫耀
そうして欲しいから
あなた
あなた
ありがとう😊紫耀くん!
紫耀
紫耀
うん....///
紫耀side
コンビニに入ったら...

家政婦さんが急にお菓子に興奮し始めた...

普通ならお菓子に久しぶりなんて言わない...

そこで俺は考えた..


前もなんか裕福な暮らししてないって怒ってたから貧乏だった...?って...

しかも...
カフェオレのために来たのに買わないってありえないし..

俺は見てた..

お財布を眺めて悲しい顔をしていたのを...

俺はなぜか...

カフェオレを自分のカゴに入れてた..

兄弟なら絶対買ってあげないのに...

しかも家政婦さんが興奮していたお菓子もお会計の時にカゴの中身を見たら入れていた...

帰り道に聞こうって思って聞いたら..


案の定そうだった...

俺は無意識に幸せにするなんて言ってた..
さらには...敬語をやめて、名前もさんづけやめてって言ってしまってた...
廉の気持ちも分からなくはなかった...


俺どうしちゃったんだろ...

プリ小説オーディオドラマ