第9話

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2021/01/26 09:13
Side Ibuki,Hiragi
俺は教室の窓に近付いて外を見渡して全員にも教えるように言う
柊「おおーっ、走ってる、走ってる。もう2、3個爆破させないと緊張感、出ないかなァって思ってたけど、結構みんな必死に逃げてくれるねえ」
校庭では多くの生徒や教員が我先にと走っている。その時あなたが震えた声(演技)を出す
『携帯で連絡取るのは…危ないんじゃ…?』
その声に俺は同調するように
柊「はい、携帯ストップ!これからみんなの携帯と鞄を回収するから。もし余計なことをしたら───  BOMB!」
隠れて携帯を操作しようとしていた西崎の肩を叩くと西崎は飛び上がった。
柊「それが嫌ならこの中に全部入れろ。」
始めに行ったのはあなたの所。
あなたは鞄と携帯を袋に入れ、俺から盗聴器と爆破スイッチを受け取る。
柊「あなた、それは…」
『ッあ…これは…駄目…ですか?』
これとは以前文香があなたに渡した景山澪奈と沢山取った写真や思い出の品を挟んであるファイルと最後の誕生日にもらったらしいロケットペンダント
甲斐「預けたほうがいいんじゃね?」
諏訪「壊れたら不味いしね」
周りがワーワーと意見を言う。
景山が渡した物を持っているのか気に食わないんだろう。
あなたはロケットペンダントをギュッと握り締める。その手は少し震えていた
俺は頭にポンと手を乗せた。
柊「良いぞ」
『ありがとう…ございます』
景山の死をまだ引きずってるのか…まァ仕方がない
俺はそのまま回収を続ける
柊「光永、二台目も。」
光永「バレてーら……」
逢沢のビデオカメラも回収する。
柊「これも没収だ」
最後に行った所は茅野の所。茅野も携帯と鞄を袋に入れると俺に「何でこんなこと……一体、何が目的なんですか」と聞いた
柊「気になるよなァ」
俺はもったいぶりながら言い教壇に上がって振り返り、机に腕をつきながら言い放つ
あなたには酷だが……すまないな。
柊「君たちが人質になったのには理由がある!」
俺がそう言うと授業開始を知らせるチャイムが鳴った。
時計の針は午前9時を指していた。
柊「はい、起立」
あなた意外はなかなか立たない
柊「起立だよ!キ・リ・ツ!あなたを見習え!」
俺は時計を見せながらボタンを押す振りをして脅す。茅野等は渋々立ち上がる。
柊「これから俺の授業を始める。礼!着席。」

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