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第25話

待ってて。
802
2021/01/12 16:32
ー『俺と結婚してください。』







確かに彼は今はっきりそう言った。


夢じゃ、ない。




聞き間違いなんかじゃない。
夢のような、嘘のようなホントだ。

嬉しくて涙が溢れてくる。



賢志郎さんの目を見て私は微笑んだ。
あなた
はいっ…!
川西賢志郎
ほ、ほんまに?
あなた
もちろんです!
川西賢志郎
はぁぁよかったぁぁ
賢志朗さんは肩の力が抜けたように微笑んだ。
あなた
…引き止めてくださってありがとうございます。
川西賢志郎
全然。今はっきり気持ち言うとかんと後悔すると思ってん。
賢志朗さんは私の頬に手を添え、優しい眼差しを向けて続けた。
川西賢志郎
あれから俺も色々考えた。言ってもうたらあなたを困らせてしまうやろな、とか…。でも、どうしたらずぅっと俺のそばに居ってくれるやろって考えたら、結婚しか思い浮かばんかった。
あなた
賢志郎さん…
川西賢志郎
…って、引き止めてもあなたは行くんやろ?
あなた
つ…
川西賢志郎
ええよ、婚約できたことやし、安心して行かせられるから
あなた
ほ…ほんとに…?
川西賢志郎
うん、あなたが留学あっち行って頑張って勉強してきて、戻ってきたら結婚しよう。
あなた
待っててくれるんですか…!?
川西賢志郎
あたりまえやん!
あなた
ありがとうございますっ!私、精一杯勉強して一人前の女性になって帰ってきます!
川西賢志郎
うん!頑張ってくるんやで!
そう言って賢志郎さんは私を優しく抱き締めた。






ーそれからしばらく経ち、いよいよ留学を明日へと控えた私は、朝早くからキャリーバッグを引きながら東京駅へとやって来た。


その日は珍しく賢志郎さんはお仕事がお休みだった。




後から聞いた話によると、その日は前々からマネージャーさんと打ち合わせを重ね、私との時間を作るために調整してくれたらしい。




賢志郎さんと駅で合流すると、私たちは新幹線に乗った。



隣のシートに座って、1時間ほど経つと、窓から大きな鳥のような建物が見えた。



ー万博記念公園。




そう。

私は賢志郎さんの故郷・大阪へとやって来たのだった。