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第32話

過去の記憶


「私と同じ天照院奈落の一員だったって事。」





そう彼女は無表情に言った。

天照院奈落…私がそこにいた?

お父さんと2人で道場に暮らしていた事は覚えている。

生まれた時から暮してたはず…

昔の事を思い出せない。

お父さんと別れたあの日より前の記憶があやふやなのだ。

それが何故かはよく分からない。

今までゴリ兄達に昔の事を聞かれることはなかったから知らないはず。


ゴリ兄達は驚いたのか少しの間固まっていた。

そして最初に口を開いたのはトシ兄だった。
土方十四郎
土方十四郎
暗殺組織に居たって事か?

私に聞いているみたいだけど、私もよく覚えていないので黙っていると信女が

「そう。」と答えた。
私が…暗殺組織に居た…?

今までずっとあの道場に生まれて育ったと思い込んでいたのに。

近藤勲
近藤勲
だけどあなたってお父さんと道場で暮らしてたんじゃなかったか?
あなた

それは本当だよ!
でも…それより前は思い出せない。


ドーナツ屋さんで信女とすれ違った時懐かしい匂いがしたと感じたたのは同じ天照院奈落って所にいた時に嗅いだことがあったって事かな。

あなた

私今まで”今井信女”って名前聞いた事ないよ。初めましてだと思うけど。

今井信女
今井信女
それもそうよ。この名前を名乗り出したのはつい最近だもの。


自分でも少しは分かっていたっちゃ分かってたかもしれない。

天照院奈落って名前を聞いた時、そんな組織知らないのに頭の中にはその組織にいる自分が見えた。

私の剣術だってゴリ兄達とは少し違うことも分かってた。

それはお父さんに教えて貰ったものだと思ってたけど、考えた見れば子供暗殺術なんて教えないよね。

今井信女
今井信女
むくろ
あなた

それがその組織に居た時の名前…?

信女は軽く頷いた。

それまで黙って携帯をいじっていた佐々木さんは
佐々木異三郎
佐々木異三郎
今の名前、私が考えたんですよ。ね、信女さん。
佐々木さんの話を信女はスルー。
土方十四郎
土方十四郎
覚えてない、のか?
あなた

う、うん。ごめん。

近藤勲
近藤勲
別に謝ることじゃないさ。
沖田総悟
沖田総悟
今すぐ思い出さなきゃいけない訳じゃねーからな。

珍しく優しい総悟兄と2人の言葉を聞いて少し安心。

そう言ってくれて嬉しい。

気づいたら涙が流れていた。
土方十四郎
土方十四郎
おっおい!大丈夫か?
あなた

うん…ありがとう。


なにか…忘れてる気がする。
沖田総悟
沖田総悟
そーいえば、とっつぁんに呼ばれてるんじゃなかったんですかぃ?

みんな忘れてたのか急いで歩き始めた。
あなた

信女、また今度昔の事を聞かせてくれない?

今井信女
今井信女
ドーナツ3つで。
ドーナツをよこせということなのか…。

ドーナツ好きなんだね、本当に。

今井信女
今井信女
それと、思い出せないんじゃなくて貴方自信が思い出したくないだけなんじゃない。


思い出したくないだけ…。

無意識に記憶から消そうとしているって事?

自分でも分からない。

ゆっくり思い出せたらいいな。