今回のお話は舞衣さんが提案してくださったお話です。
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いつもどうりの時間に目覚めた。
しかしいつもと何か違う。
部屋の中がタバコ臭い。
朝からタバコ吸うなよ〜。
いや、この匂いはこの部屋、私から出ている気がする。
いや、私タバコ吸わないからね?未成年だからね?
みんなは朝から稽古があるらしいけど
いっつもサボってるしお腹すいたから食堂へ行くために着替えようとした。
隊服をとるため立つといつもより目線が高い。
成長期なら有り得るんじゃね、という軽いノリでスルー。
隊服を見つけ手に取るといつもとデザインが違う。
ちなみに私の隊服はとっつぁんに頼んでアレンジしてもらっているんだ。
今手に持っている隊服は総悟兄たちが来ているやつだった。
間違えて置かれてるのかなと思ったが私の隊服が1枚もなかった。
さすがにおかしい。それにこの服からタバコの匂いそれにマヨネーズまで出てきた。
という事はトシ兄の部屋。
ていうか髪の毛が短くなってる!!
もしかして…と思い洗面所へDASH。
鏡を見ると…
そこにうつったのは私ではなくトシ兄だった。
入れ替わってる?!
おそらくトシ兄がはいってる私を探すことにした。
まずは部屋へ向かおうと歩き出した。
総悟兄に絡まれたら厄介だ。
今の私はトシ兄。殺されるかもしれないからだ。
猛ダッシュでその場を後にして私の部屋へむかった。
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土方side
今日も朝から稽古があるので早めに起きた。
着替えをとろうと立ち上がると、いつもより視線が低い気がした。
疲れてるのか?と思いその事はスルーした。
いつも置いてある場所に俺の隊服がない。
そこにあったのはあなたの隊服だった。
誰かが入れ間違えたのかと思ったが1枚も俺のものがない。
タンスの中にはあなたの隊服と女物の服ばかりだった。
今日は不思議なことが起こりすぎる。
頭をかくととサラサラヘアーになっていた。
さすがにおかしいと思い近くにあったあなたの手鏡をとり顔を見た。
そこにうつったのは俺ではなくあなただった。
う、嘘だ。 入れ替わってる…のか。
俺があなたになっているということは俺の体にはあなたが入ってんのか?
とりあえずあなたを探すために着替えて俺の部屋に向かった。
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あなたside
走って曲がり角を曲がると誰かにぶつかった。
ビックリして顔を上げると
やっぱり入れ替わってたんだ。
でもどうしよう。元に戻る方法も分からないし…。
近かった私の部屋に入った。
そりゃそうだよね。
犬の餌なんて食われたら私のイメージがぶっ壊れる。
タバコも未成年なのに吸ったらやばいよ。
食堂にて___
朝ごはんをとって食べていると総悟兄が来た。
奴は感がいいので気おつけなければいけない相手だった。
明らかに不自然だよね。やだよ、マヨネーズ食べたくないよ。
総悟兄はいつまにかどっかに行ってしまったようだった。
するとトシ兄が来た。
これは誰かの嫌がらせだと言うことか…。
確かに無理な話ではない。
ターミナルのような建造物もあるわけだし技術的には可能なのかもしれない。
ちゃちゃちゃっとご飯を食べトシ兄の部屋に向かった。
部屋に入るとトシ兄とザキくんがいた。
ザキくんは少し混乱している様子。
てか、トシ兄タバコ吸ってる…。
イライラされんのも困るけど…腐れニコ厨め。
と私に話しかけてきた。
と言いすぐに仕事へ向かった。
入れ替わってるとはいえ仕事はしなければ行けないのだ。
今日も天気がいいしのんびり見回りをしていると__
万事屋の3人にあった。
しまった!!入れ替わっていたのを忘れてた。
トシ兄が笑顔でやっほー!!とか言ったら絶対怪しまれる。
ほやきたよー。やばいですよー。
うおおおおぉさすが我らの副長フォロ方十四フォローだァァァ!!
私は思わずナイス!!という思いを込めていいねポーズを送った。
ちょっとトシ兄っぽく言ってみた。
お願いだからからまないで…下手なことしたらあとが怖いから。
小走りでその場を離れ公園へ。
とイライラしながらタバコを吸い始めた。
さっきフォローしてもらったし…
屯所へ戻った。
というわけで部屋に移動!
ここからなら車で20分くらいで着きそうだった。
なんとしても今日中に終わらせたかった。
自分の体が一番いいよね。それにお風呂にも入れないしね。
急いでパトカーに乗り込んだ…。
私運転できないけどトシ兄その体で運転できるの?!
不便かもしれないけど運転ができないわけじゃないと思うんだけどね。
タバコを吸ってない上にマヨネーズも食べれてないトシ兄の運転は荒かった。
ようよコレ。
荒い運転に振り回されてると犯人がいると思われる建物に着いた。
軽く返事をして建物にのりこんだ。
最初にいた見張りらしき人は雑魚と言ってもいいレベルだった。
防犯カメラなどがついていてボスの方にはバレてしまっているのかもしれない。
この建物もそんなに大きくないし人数的には余裕があると思う。
途中で何人も襲って来たがそこまで厄介な奴はいなかった。
それに身長も高いから早く走れるし敵を見おろせるから相手の動きが読みやすいってのもある。
どうやらトシ兄は私の体では動きにくいのかな…笑。
気を使ってくれているのかなるべく傷や血がつかないようにしてくれているよう。
それぐらい余裕があるってことね。
いかにもボスがいそうな部屋を見つけた。
大きなドアを開けるとそこには数十人の攘夷浪士らしき人、それからボスそしてボスの周りには恐らく天人と思われる人がいた。
実は「御用改めである」って言ってみたかったんだよね。
いっつもゴリ兄かトシ兄たまに総悟兄って私までまわってこないんだもん。
ていうかお腹すいたから早めに終わらそう。
沢山いる攘夷浪士を先に片ずけることにした。
先程と同様大したことの無い連中であった。
天人も戦えるようなやつはおらず、商人のようだった。
恐らくその天人が入れ替わるような怪しい何かを売ったのだろう。
そう言って非常階段から逃げた。
私達も階段を駆け下りた。
船に乗って空を飛ばれたら厄介な事になる。
ふふふも笑い船に乗り込もうとした。
私はトシ兄に合図を送り船を壊しに斬りかかった。
『元に戻せェェェ!!』
そう言って船をぶっ壊した。
ボスを捕まえ屯所まで連れていき取り調べをすると、まだ薬は未完成らしく効果は1日ほどしかないとの事だった。
刑務所に犯人を送り一件落着。
そう言いかけた時視界が真っ暗になった。
しばらくしてめがさめた。
お?おおお?もしかして元に戻った?!
前髪ももうV字前髪じゃなくいつもの私。
それから服もいつもの隊服に戻っていた。
まだ目をつぶっているトシ兄を起こした。
ゆさゆさしていると目を開きかったるそうにあたまをかいた。
安心したのか長い溜息をついてタバコ吸ってくるはと言ってしまった。
おかえり私の体!!
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舞衣さんいかがでしたか?
ご要望にお答え出来ていたら嬉しいです。
作者の勝手で土方さんと入れ替わりましたがまた何かありましたらコメント下さい。
読んでくださっている皆様。
リクエストぜひお願い致します!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。