これは、危ない状況になってしまった
ブツ プープープー
家にいる以上何も出来ないだろ....
学校も、公園にも行ったけど、いない。
電話に出たと思ったら、飛鳥のお母さんだし....
何もやる気が出なくなってしまった。
ポタッ
気づいたら、涙が出ていた。
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翌日、学校があったが、休んだ。
カイト:お前が学校休むの、珍しいな。
奏多:どしたんよ。もしかして、飛鳥となんかあったか?
クラスの人とか、マネージャーさんもたくさん連絡をくれたけど、返信する気になれなくて、そのままにしていた。
家の中でただ寝て、ぼーっとして、また寝て....の繰り返し
ピンポーン
誰だ....
ガチャ
あんまり人に話したくなかったけど、麻衣さんには話しておきたかった。
先輩だし、意見もどんどん言ってくれると思ったから。
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あの、志尊淳って人....今はどうなんだろ....
嫌だ....
今まであった出来事。思い出。記念日。
全て、宝物。一生忘れちゃいけないこと。
喧嘩だって何度もした。別れそうになったこともあった。
でも、今となっては思い出になっている。思ってることを言い合って、また好きになったり、初めて知れたことも沢山あった。
思い出すと、涙が溢れていた。
どうしようも出来ないくらいの、大粒の涙がどんどん滴っていく。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。