第10話

◎近くて遠いあなただ 涼 side.
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2018/11/23 13:44
涼 side.
澤田涼②
すごい並んでたね
あなた
はい、でも沢山グッズが買えて幸せです!
約2時間並んだ末にあなたちゃんが手に入れたグッズは、中国のとある大富豪が買ったのかと思われるほどの量だった。
あなた
…そういえば、涼さんってEveさんと仲良いんですか?
澤田涼②
うん、めっちゃ仲良いよ
あなた
わ~、そうなんですか!
羨ましすぎる…
そう言ってあなたちゃんが目を輝かせている。
澤田涼②
多分、あなたちゃんもEveくんとすぐ
仲良くなれると思うよ
あなた
? どういうことですか?
澤田涼②
…いや、何でもない
実は気づいていた。
Eveくんの顔が少し赤くなっていたこと。

普段の人見知りなEveくんなら絶対そんなことしないのに、あなたちゃんの頭を愛しそうに撫でていたこと。

そして、あなたちゃんを見るEveくんの目が、普段よりも優しかったこと。
…多分Eveくんは、あなたちゃんに一目惚れしたんだと思う。



Eveくんとあなたちゃん。お似合いだ。



…だけど、何かモヤモヤする。
今までまともに恋愛というものをしてこなかったから分かっていなかったけれど、
多分俺は、



















































あなたちゃんのことが好きだ。













































誰にもあなたちゃんを譲りたくないし、
あなたちゃんの笑顔を俺だけのものにしたい。

多分、今日あなたちゃんを誘ったのも、本物のEveくんに会って喜ぶあなたちゃんの顔を見たかったからだと思うし、単純にあなたちゃんと2人で出かけたかったからなんだと思う。



…こんな気持ち、初めてだ。
あなた
…涼さん?
澤田涼②
あ、ごめん どうかした?
あなた
いや、何か涼さんが変だったので…
大丈夫ですか?
澤田涼②
うん、大丈夫だよ
あなた
それなら良かったです!
そうやって笑っているあなたちゃんが眩しい。




このままずっと、今日という日が終わらなければ
良いのに。

澤田涼②
…じゃあ、そろそろ開場の時間だから行こっか
あなた
はい!ライブ楽しみですね~
楽しみなのはきっと、歌っているEveくんが見れるから。

そうでしょ?



わかってるよ。