第8話

◎二人だけの秘密
1,888
2018/10/19 11:54
Eve
あれ、べだくんその子どうしたの?
澤田 涼
あー、この子?この子ね、Eveくんの大、大、大ファンだよ!
Eve
ほんとに?ありがと~◎
え、まさか、本物のEveさん!?
いやそんなわけないよね、ていうか涼さんのことべだくんって呼んでるんだけど どういうこと…
澤田 涼
ん?どうしたの、固まっちゃって。
…あ、そっか、説明してなかったね。実は俺、歌い手のInvaderTとして活動してるんだ
えっ、涼さんがべだくん!?
澤田 涼
そうそう、黙っててごめんね
いや、あの、ちょっと理解が追いついてないです…
澤田 涼
まぁ普通はそうだろうねw
それで、こっちにいるのがあなたちゃんの大好きなEveくん。本物だよ!
Eve
どうも~、Eveです◎
え、本当にEveさんなんですか…?
Eve
本当だよ~w
確かに…いつもツイキャスで聞いてる声と一緒だ…
澤田 涼
えっ、あなたちゃんどうしたの!?
すみません、Eveさんに会えて本当に嬉しくて…
私は、いつの間にか号泣していた。
Eve
え、泣かないで…(´;ω;`)
顔を上げると、Eveさんまで少し涙目になっている。
澤田 涼
何でEveくんまで泣きそうになってるのw
Eve
だってぇ(´;ω;`)
うわぁぁぁ私が泣いたばっかりに…
すみません…(´;ω;`)
Eve
良いんだよ(´;ω;`)
澤田 涼
何この状況w
ていうか、泣いてる場合じゃないでしょ~
あなたちゃん、Eveくんに何かして欲しいことないの?
その為にここに連れて来たのに…
えっ、何かしていただいても良いんですか?
Eve
全然良いよ~
…じゃあ、じゃあ、ここにサインしていただいてもよろしいですか!?
私は、スマホカバーを差し出した。
Eve
言葉遣い丁寧だねw
あ、宛名とか書く?
じゃあ…『あなたへ』って書いてください!
Eve
わかった~
はい、どうぞ!
Eveさんのサイン…家宝にする。
うわぁぁぁあ、ありがとうございます!!あれ、私 今生きてます…?
澤田 涼
生きてるから大丈夫w
他に何かして欲しいこととかない?
えっと、えっと
…あ!握手してください!
Eve
おっけ~◎
Eveさんの方から手を伸ばしてくれた。
握手すると、Eveさんの体温が伝わってきた。
あぁぁぁ、大好きです…!
ずっと応援してますぅぅぅ(´;ω;`)
Eve
ありがと~、もう泣かないでw
はい(グスン
本当にありがとうございます…!!
澤田 涼
もうして欲しいことない?
もう充分幸せです(´;ω;`)
澤田 涼
…あっ、じゃあ最後にこれだけ
俺からEveくんにお願い
Eve
ん、なになに?
澤田 涼
この子にハグしてあげて?
えっ、そんな恐れ多い…
Eve
全然大丈夫だよ~、はい、おいで!
そう言ってEveさんが両手を広げる。
これはもう飛び込むしかない!
ギュッ
うわぁぁぁEveさんだぁぁぁ
澤田 涼
今更かw
Eve
あはは、この子可愛いねw
澤田 涼
でしょ、俺の自慢の後輩
涼さんありがとうございますぅぅぅぁぁぁあ(´;ω;`)
澤田 涼
怖い怖いw
今まではEveさんのことを遠い存在だと思っていたけど、今はこんなに近くにいるんだ。
大好きですぅぅぅ(´;ω;`)
Eve
あらら、泣かないで~。よしよし
そう言ってEveさんが頭を撫でてくれる。
うわぁぁぁここ天国ですか!?
澤田 涼
いやここ東京。めっちゃ東京
一気に現実に戻さないでくださいよ(´;ω;`)
Eve
あははw
Eveさんが神対応すぎて泣ける。
澤田 涼
よし、じゃあそろそろ行くか!
グッズも買いたいでしょ?
はい、片っ端から買い尽くします!
Eve
ありがと~◎
澤田 涼
それじゃEveくん、ライブ楽しみにしてるね~
Eve
うん、ばいばいべだくん!
私と涼さんは、Eveさんの楽屋の外に出た。
あ~、まだEveさんと会ったなんて
信じられないですよ…
澤田 涼
あれがEveくんだよ、かっこいいでしょあいつ
はい、雰囲気はふわふわしてるのに顔はかっこいいとか最高ですね
大好きです本当に
澤田 涼
あはは、更に好きになった?
はいっ!
…というかEveさんに気を取られて忘れかけてましたけど、涼さんってべだくんだったんですね!?
澤田 涼
そうだよw宇宙人でーすw
カフェでバイトしてるとかめっちゃ人間ですけどw
澤田 涼
いやそれは人間の社会を知るためだからw
後々は世界征服するからw
なるほどw
いやなるほどじゃないですね怖いですよw
澤田 涼
…あ、一応言っとくけど俺がInvaderTってことは内緒ね、Eveくんの楽屋に行ったってことも
わかりました!
澤田 涼
よろしい。
じゃあ、グッズ買いまくるよ!
はいっ!

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