ローズ「みんな。少し話したいことがあるんだけど、いいかな?」
「これから話すことはみんなに知って欲しい。だから、スマホで撮って流すのもよし、配信するも良し、ただしこの重要な話に限りだけど。」
「いい?」
観客「いいよ〜!!!」
「ありがとう!じゃあみんなスマホ準備して!」
「準備できた人は赤のペンライトを掲げてね!準備できてない人は青のペンライトをあげて!」
数分後
ローズ「よし。まず、私たちは歌い手である前に、鬼殺隊という組織に入っています。」
「鬼殺隊というのは鬼を殺し人々を守る組織のことです。」
「鬼の主食は人間。良心の欠けらも無い。
太陽の光に弱く、晴れの日の日暮れまでは出てきません。そして鬼は日輪刀という特別な刀で、かつ首を切らないと倒せません。
また、藤の花にも弱く、首が切れない代わりに藤の花の毒で倒す剣士もいます。」
「なぜこんな話をするかと言うと、いつ鬼が出現するか分からないからです。
鬼のトップは少し前に、私たち鬼殺隊が倒しました。しかしいつ鬼が復活するか分からないのです。」
「私たちが死んだ後、皆さんが被害に会わないよう、最低限の自衛をして欲しい。そして影で戦う人がいるというのを知って欲しい。」
「そんな思いから話すことを決心しました。信じられない人もいるでしょう。理解しろとは言いません。ただしもしもの時の命の保証はしかねます。」
「全て頼るのではなく、自分から動けるようになって欲しいです。私たちからは以上です。」
「皆さん。私たちは今回のライブを持って活動を休止させていただきます。理由としましては、学校や部活動に集中したいからです。」
「必ず戻ってきますので待っていてください。それでは、また会う日まで。」
「「「「「フラワーピース。」」」」」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。