第14話

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2021/01/27 18:24
光来くんと付き合い始めてから1ヶ月。
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春高予選長野県大会が始まった。
河合 桃香
河合 桃香
陽菜!楽しみだね!
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
うん!
モモと環くんには
光来くんと付き合ったことを伝えた。

二人とも「やっとか!」と言っていた。

山下 環
山下 環
光来めっちゃ活躍しそうだな〜!
河合 桃香
河合 桃香
確かに確かに!!
飛田 朱莉
飛田 朱莉
あ、の…
私たちの元に来たのは朱莉ちゃんだった
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
朱莉ちゃん!
飛田 朱莉
飛田 朱莉
私も一緒に応援…しても…
友達が急用で来られなくなって
朱莉ちゃん一人で見に来たらしい。
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
もちろんだよ!
飛田 朱莉
飛田 朱莉
え…
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
一緒に光ちゃんたち応援しよう!
河合 桃香
河合 桃香
うん!そうだね!
飛田 朱莉
飛田 朱莉
ありがとうございます!
朱莉ちゃんは悪い子じゃない。
とても優しくていい子なんだって
私は知ってる。


実は、後期の委員会が同じで
委員会で集まる度に話すようになった。



















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今日の試合は2試合とも2-0で勝った。
現地解散との事で、私は光ちゃんと帰ることになった。
星海 光来
星海 光来
陽菜!
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
光ちゃんお疲れ様!
星海 光来
星海 光来
応援ありがとな!
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
うん!光ちゃん、かっこよかった!!
彼の顔が赤くなる。
それがとても可愛いと思ってしまった。
2人で歩くこの時間がずっと続いてほしいと思った。
星海 光来
星海 光来
あのさ、陽菜
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
ん?
彼は恥ずかしそうに私の手を握った。
星海 光来
星海 光来
家帰るまで…だから。
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
うん!
ゆっくり歩いて帰るこの時間が好きだった。
光ちゃんの手の温もりが私の胸を温める。












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次の日の試合も2-0で勝利し
明日の決勝へと駒を進めた。
山下 環
山下 環
すっげえなあ…光来…
田中 佑樹
田中 佑樹
そうだな
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
た、田中先生…!
田中 佑樹
田中 佑樹
おう!
河合 桃香
河合 桃香
何で先生がここに!
全国応援は明日なんじゃ…
田中 佑樹
田中 佑樹
たまたま近くに用事があってな
準決勝だけ見に来れたんだよ
河合 桃香
河合 桃香
そうなんですね!
田中 佑樹
田中 佑樹
馬渕
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
は、はい…
田中 佑樹
田中 佑樹
ちゃんと、気付けたんだな
"近くにある幸せ"に。
田中先生はずっと分かってたんだ。
私が一緒にいる時も
光ちゃんのことを考えていること。
光ちゃんの話をしていること。
光ちゃんばっかり見てたこと。












だから、ああ言ってくれたんだと思う。
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
田中先生ありがとうございました
田中 佑樹
田中 佑樹
幸せになれよ
そう言って笑う先生はとても眩しかった。
私はきっとこの優しさと笑顔を好きになったんだろう。

河合 桃香
河合 桃香
いつまでも爽やかね、あの先生は
馬渕 陽菜
馬渕 陽菜
うん、そうだね
山下 環
山下 環
帰るか
今日は光ちゃんたちは市内の合宿所で宿泊をして明日の決勝に備えるらしい。














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明日も勝ちますように…
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