«テオくんside»
さっき俺は人魚と話したんだ……
俺は、
伝説の人魚と話したんだ……
なんか、すごいな。
これって誰にも言わない方がいいよね!?
ほぼ2階に上がってしまっていて叫びながら答えた。
お母さんはきっと、
人魚と話したことなんて知らないんだろうなぁ。
っていうか、
またねと言ったものの…
そのまたねはいつなんだろ。
明日だとは思うんだけど。
やっべ、
いんの忘れてた。
心の中で喋んなきゃ。
時間なぁ、
今日と同じ時間がいいのかな?
それとも朝の方が人いないから……
夜は危ないしなぁ…
まあ、
朝から行ってみようかな。
うん、そうしよう。
さっきから俺はため息をついてる。
なぜなら、
明日が不安だから。
朝から行って朝現れずに、
夜になったら?
意味無いじゃん。
まあ、
そんな時間もじんたんのためだったらいんだけど。
ご飯を食べてから俺はすぐに寝た。
早く寝て早くじんたんに会いたい。
そんな気持ちが俺の本能を動かせた。
布団の中で眠りにつくのを待った。
中々眠れなかったけど……
その日はじんたんの夢を見た。
じんたんが普通の男の人になって、
一緒に砂浜ではしってる。
byかるらー((終わり方がっ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。