「うっ」
眩しさで目が覚める。
なんだここは。
見覚えのない景色。
どこかにテレポートしたのか?
「楓よ。」
「?!」
どこからか声が聞こえる。
「我はこの世界の創造神だ。」
自分で神とかいうとかダサ・・・
「ちなみにお主の考えている事は筒抜けじゃからの。」
はい前言撤回。
「神様。ここは何処なのでしょうか?」
「うむ。ここはお主のもと居た世界から言うと異世界じゃ。」
「わぉ。」
冗談にしか聞こえないが、まぁ神だし?信じるしかないよね?
「で、どうしたらいいんですか?」
「自由に過ごしてくれ。」
「は?」
てっきり魔王を倒せとか言うのかと・・・
「この世界に魔王はおらん。だがせっかくの第二の人生だ。簡単に死んだら困るだろう。よし、わしの加護をやろう」
マジですか・・・。
「なら、魔力カンスト、体力マックス、って感じのチート能力付け加えてください。」
「よかろう」
そして僕は、転生した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。