第281話

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2022/05/17 02:19
あなたside




今日も早朝からの現場



ソウルの外れにある

古めかしい洋館をまるごと貸し切って

カムバの為の写真撮影だ
 




昨夜、

ジョングギを降ろしたあと

深夜も深夜にホテルに戻って

さっさと寝てしまおうと思ったけど

やり残した仕事があることに気づいてしまい

結局ベッドに入ったのは

出発しなきゃいけない時間の3時間前だった




究極の寝不足



車の運転もかなり慎重に

今朝、ジョングギをこの現場まで送迎した





テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
目の下にクマ出来てるよ?
テヒョン
テヒョン
大丈夫?



衣装に着替えてメイクも済ませたテヒョンが

心配そうに私の涙袋の辺りを指で撫でた




(なまえ)
あなた
ん、
体調とかは大丈夫だけど
(なまえ)
あなた
流石に眠いㅎ


昨日の夜も

日課となりつつあるビデオ通話をかけてきたテヒョン



少し話したけど

私も仕事が残ってるし

大事な撮影があるから明日に備えて早く寝て、と

無理矢理電話を切っていた




テヒョン
テヒョン
少し裏で休んできたら?




そんなテヒョンの言葉が聞こえたのか

ジョングギとユンギさんがこちらにやってきた



ジョングク
ジョングク
ヌナ大丈夫?
ユンギ
ユンギ
ほんと
ユンギ
ユンギ
やつれてるぞ
顔が
(なまえ)
あなた
え、そんなに顔に出てますか?
ジョングク
ジョングク
出てるよ
ジョングク
ジョングク
本当に少し寝てきたら?
ジョングク
ジョングク
って、ちょっとヒョン!
ジョングク
ジョングク
ヌナから離れて!



ずっと心配そうに私のほっぺを撫でていたテヒョンが

今度は私を抱きしめながら

よしよしと背中を撫で始めた




テヒョン
テヒョン
離れませーん
テヒョン
テヒョン
癒してんのあなたを




ハグする腕にきゅっと力が込められる




ユンギ
ユンギ
それ、癒しになるのか?ㅎ




呆れたようにユンギさんが笑っている




テヒョン
テヒョン
なるでしょ
テヒョン
テヒョン
彼氏だもん、僕





“僕と一緒にいるのが

あなたは1番安心出来る”



そんな感じのテヒョンの口調





ジョングク
ジョングク
戯言言ってないで離れてよ!
ユンギ
ユンギ
戯言ㅋㅋ
テヒョン
テヒョン
戯言じゃなくてマジだから!
彼氏なの!僕が!




テヒョンとジョングギが

なんかギャーギャー言ってたけど

そんな声もなんだか遠くに聞こえる




久々に感じるテヒョンの体温に

本当に安心してしまった私は

抱きしめられた腕を振り解くこともせず

立ったまま、

思わずうつらうつらとしてしまう





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