第133話

アンチレター
588
2020/01/18 12:01


菊池said



俺と中島なんかは特にだけど



オーディションのときからの付き合い



だって中島も言ってたけど



なんで女子?ってなったらしい、笑



それで噂の南あなたが女子ってことを知ったんだよな



小さいのにダンス、歌、そして愛嬌、性格



全てにおいて完璧なあなた



でもそのときから痛い思いをするのはいつもあなた



事務所に迷い込んできたちょっと怖い感じの猫



Jrは俺らも含めて怖がってて



でもあなたはみんなが怪我したら困るからっていって



退治してくれて



すんごいひっかかれても泣かずに頑張ってたり



怖い振付師さんがいて



俺らがちょっとふざけてて



殴られそうになったとき、



あなたが一緒に謝ってくれて



殴られたのはあなた



























すごい小さなことかもしれないけど



俺からしたらすんごい感謝してるんだ



それで一緒にデビューして



やっと俺が守ってあげられる、って思ったのに



結局一緒なのかよ、












































そんなこと考えながら車で病院に向かった



もちろんみんな無言で



こんな状況が今までに何回もあったけど



全然慣れない
































病室の中に入ると



頭に包帯を巻いたあなたが寝ていた


























宮澤「俺、とりあえず社長に連絡してくる」

















そういって宮っちが楽屋を出ていった
























ベッドの向こう側には中島とマリウス



その反対側に俺と勝利が座っている






























そのとき













佐藤「ズズッ」












勝利が鼻をすする音が聞こえた



横を見ると号泣というわけではなく



静かに涙を流すような泣き方だった


























俺は無言で勝利を抱きしめていた






















佐藤「ふ、風磨くん....」



『今だったら泣いていいから。
隠れて泣こうとして誰にも見せようとしないなら俺が隠してやるから』


























いつも勝利は俺らの前で泣こうとしない



それは俺も中島も心配してて





















マリウスも泣きそうで中島が背中をさすっていた


























『この際だから今思ってること言ってみ』



佐藤「.....ズズッ 泣」



『スッキリするべ』



佐藤「なんで、あなたが、?」























勝利はやっと



本心を話し始めた


























佐藤「なんであなた、?
あなたを襲ったのは誰がわかんないけど、なんであなたなの?なんか悪いことしたの?
もしそれがファンの子だったらなんで、?
あなたがいるからこそ色々いい作品が作れてるのに、ズズッ
これ以上あなたに何か抱えさせようとしてるの?俺、あなたのために何ができるんだよ、!泣」



『よく言えました』































勝利が言いたいことすごくわかるし



俺もほんとに思ってる



それは中島もマリウスも同じだったようで



マリウスは号泣してるし



中島はマリウスの背中をさすりながら目頭をおさえている













































そっからしばらく俺らだけで泣いて



20分ぐらい、?































中島「ほんとに誰がやったんだろーな」



マリ「うん、ズズッ」



『マリウスはとりあえず目を冷やせ、笑』






















中島がそばにあったあなたのかばんを見ると






















中島「あ、これだわ」



『ん?』













それを見ると、


















佐藤「ファンレター、?」



『うわ、急に喋んなよ 笑』



佐藤「風磨くん、いつ離してくれる?」



『俺このままでいいよ?』←




















なんて冗談言いながら勝利を離す















『お前、鼻真っ赤じゃん、笑』



佐藤「すすってたから、」



『まだ泣くの?勝利きゅん』



佐藤「もう泣きません笑」






















まあマリウスはまだ泣いてるんだけども←



まだ中島が背中さすってます






















『貸せ、俺が読む』



中島「うぃ」






















それを読むと
















『え......』










そこに書いてあったのは衝撃の内容で

















マリ「私の勝利くんに近づかないで」



中島「勝利くんは私のものだから」



佐藤「ついでに樹くんもね」



『これ以上近づいたらただじゃおかないから』
















いや、こっわ
















マリ「あなたちゃんこれ読んでるとき笑ってたから、面白いのかなって....」



中島「これを1人で抱えようとしてたのか?」



佐藤「しかも、俺のファンじゃん....」




『ついでに樹のファンね』←

























これはやばいぞお
















佐藤「俺、いつからこの人のものだった?」



マリ「ぶふっwwww」



『でも樹もこの人のだから』



中島「浮気?え?」



『そういうことになるな』←





















浮気はよくなi....←今それじゃないby勝利



ごめんなさい((

















マリ「とりあえず僕宮っちに報告してくる」



佐藤「俺のファンだから、俺も行く」



中島「俺は残るわ」



『俺も』

































こいつ、いつ起きるかな



起きたら説教だからな←

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