第18話

SSRキノコとやばいよリビドくん+錬金術
1,305
2021/02/12 08:47
ーエース視点ー

あなた
グリム、これ、お昼代!
好きなの買って三人で食べといて!
 突然そう言ってグリムに現金をそのまま渡した。
 はぁ!?

 また、昼ごはん食べないつもりなの。
 倒れられたら困るんですけど!?
グリム
ふなっ!?
お前、何処に行くんだゾ!?
エース
昼ごはん食えー!!
デュース
あっ、あなた!!
 そんな声は聞かずにどっかに走ってった。
 あいつ…マジで…。
エース
はぁ、またかよ…?
デュース
一体何処に行ったんだ?
入り口だしまだ食堂からは出てないと思うが…。
グリム
オレ様また探すの嫌なんだゾ…。
エース
うん、今日は諦めて先にランチ食べよ。
オレ、腹減りすぎてマジで無理。
 今から探しに行くとか、オレの空腹度が許すとでも?

 お腹と背中がひっつきそうってまさにこのことか…。
グリム
それもそうなんだゾ。
デュース
なっ!?
2人とも行かねぇのか!?
エース
いや、泣いてなかったから問題ないでしょ。
 半分冗談で言ってみる。
 案外正論で返ってきそー。
デュース
…、それもそうだな!
エース
ぷはっ!!!
あっはははっ!
 嘘だろ!? そこ信じちゃうの!?!?w
 デュースってもしかして頭悪い…?wwww
 おもしろすぎでしょwwwww
デュース
どうして笑うんだ!!
エース
いんや、なんでもないww
グリム
オレ様腹減ったんだゾ!!


 まあ、そんなこんなでランチを食べ終わって移動する。

 次の時間は確か、錬金術だったけ?
 なら、魔法薬学室に移動しよっと。


エース
次の時間、錬金術ー。
今日は絶対に違うやつと組む!!
デュース
あ゛?
僕だって願い下げだ!
グリム
オレ様あなたと組むんだゾ!
エース
はぁ!?
あなたと組むのはオレですけどー???
 実験着にぱぱっと着替えて魔法薬学室に向かってる。
 中にはもうあなたは居た。
エース
あっ! あなた!!
リビド
〜〜〜〜〜〜!
〜〜〜〜〜〜〜
あなた
〜〜〜〜?
エース
確か…
 リビドだっけ?
 クラスメイトの明らかに一番ヤバそうだったやつ。

 言ってることとやってることの矛盾オンパレード。
 常に持ってるノートの中身を見たものは脅されて子猫みたいになってるし…
 フィナーレには……うん、やめとこ。
  

 とにかく明らかに色々ヤバそうって噂されてんのに、
あなたはなんであいつと?
グリム
あなたが、知らねーやつと居るんだゾ。
デュース
良いんじゃないか?
新しい友達が増えたみたいで良かったじゃないか。
あなた
おー
リビド
おー!
 あいつら、どっか行くみたいだけど……。

 オレの周りに居るやつ情報に疎すぎでしょ!
 それに、めっちゃ猫かぶってるじゃんリビド!
 いつももっとぐへへへみたいな感じじゃん!!

 昨日もそうだったけど、もっと危ないオーラ出してたよな??
エース
あいつらどこ行くんだろ。
デュース
さあ、森じゃないか?
この方向だとオンボロ寮にもいけるな。
 うーん、なんか嫌な予感がするようなしないような…。

 というか、何だろ、それにアイツがあなたと居るのもやもやする。
エース
オレ、つけてみるわ!
楽しそうだし
グリム
ふな〜!!
オレ様も行くんだゾ!!
デュース
お前らっ!
心配なのはわかるが、友達が出来たんなら良いだろ!
エース
お前さぁ…あいつの評判知らねぇの?
デュース
知らないが…?
はっ! まさか、あなたに喧嘩を売ったか!?!?
上等じゃねぇか! 俺も参戦すr
エース
はいはいストーップ!!
すぐにヤンキーになるのやめてもらっても??
グリム
あいつの評判がどうかしたのか?
オレ様の方が有名なんだゾ!!
エース
いや、それ不名誉なやつだから!
ツッコミ一人は流石にキッツい…。
 そんなこんなであいつらは森の中へと入って消えていった。
 
エース
あっ!!
追いかけるぞ!!
グリム
よくわかんねーが行くんだゾ!!
デュース
しょうがねぇ!
あなたの手伝いと行こうじゃないか!
 オレ達は草むらに隠れたり木の陰に入ったりしながら
見つからないように追いかけた。

 何やってんだこいつら…。

 ずっと地面を見て草むらに来たらかき分けて何かを探してる。
 そんなに大事なものをなくしたの?
 それに、一番気になるのは………


リビドとあなたはどういう関係なんだよ!!!
ちくしょう!!
デュース
エース!!
そっち向かってるぞ!!
エース
やべっ
 オレは急いで、音を立てないように低木に身を隠す。
 あっぶね……。


 あ、会話聞こえる。
リビド
全然見当たらないや。
もしかして、学園内に生えてないのか…?
あなた
いや、あると思うんだけど……。
あっ、あった!!!
SSRの大きさの変わるキノコゲットだぜ☆
 そう言ってあなたがオレの隠れてる低木の前にかがむ。
 そして、オレに気づくことはなくなにかを取って立ち上がる。


 びっくりした〜〜〜!!
 急に来んなよ!!!

 てか、テンション高っ!?
 そして、走ってリビドのところに走ってく。


 え? 今何つった!? キノコ?
リビド
わぁあ!!
これが、あの大きさを変えられるキノコ?
あなた
うん、3つくらい見つかった。
僕も一つだけもらってもいい?
珍しいし、記念に…。
リビド
見つけてくれたのは君だから、問題ないよ!
ちなみにいつまで効果は持つの?
あなた
大きさが自然に元に戻るのは最低約30分はかかる。
でも、最高約2時間くらいだった気がする。
リビド
かなり長いね!
それじゃ、ご飯もたくさん食べられそう!
あなた
よかったよ。
そういえば、今思い出したけど、
このキノコの効果、
ほんの爪先だけでも充分強い効果があるから
間違えて巨人にならないようにだけ。
リビド
爪先だけでも!?
かなり強い効果なんだね…。
あなた
だから、大きくなるのは良いけど
小さくなりすぎたら最悪踏み潰されるから
気をつけてね
早くもどろ。
エースたちに今日のグループ組まないか聞きに行きたいし。
 あなた……。
 やっぱ、お前、ツンデレだよな〜!
 はっきり言えばいいのに〜。

 はっ、リビド!!
 オレ達の勝利!!!
リビド
俺とは組んでくれない?
だめ?
あなた
だめ。(即答)
予約されてるから、僕。
リビド
予約いいな……!!
ならしょうがないか。
また、今度組もうぜ!
あなた
うん。
そのうち、な。
 フラれてやんの〜!!!
 オレとは付き合いの長さが違うっての!!(約2日差)
グリム
おい、エース!!
ぽけーっとしてるんじゃねーゾ!!
デュース
そろそろ戻らないとチャイムが鳴る!
エース
あ、ごめんって、すぐ向かうから。
 そう言ってオレらはこっちに来たときと同じように
出来るだけ音を出さず、見つからないようにして魔法薬学室に戻った。


 うげぇぇぇぇ…疲れた…。


 てか、ただのキノコ刈りかよ…?
 頑張り損した!!!
 これ以上リビドが関わることがないといいんだけどな〜。


 はぁ…。




ー僕視点ー


 やっとキノコ採集も終わった。
 このリビドって人、すっごいいい人に見えるけど、めちゃくちゃうざいな…。

 今までの記憶の中に居なかったし、別に重要な人物じゃないでしょ…。



 僕は魔法薬学室に戻りながら思う。
 後で、エースたちに話そ、このキノコ刈りの話。

 ……いやくだんねーw
リビド
そういえばさ、あなたくんってエース達と仲いいよね!!
なにかあったの?
あなた
いや、別に。
入学式の次の日に初めて会った人がエースだから、
仲いいだけかな…?
 改めて思えばそうなる。
リビド
そっかー!
それなら、俺とも仲良くなれそう!!
入学してすぐに仲良くなったの俺で何人目?
 うげ、鬱陶しいな…。
 そりゃ、前回の記憶合わせて、NRCに染まりきってる僕には、
そのキラキラRSA系の人ははマジで苦手だ…。

 ずっとニコニコしてるの、カリム先輩とは違ってなんか怖い。
 どうせなら、もうちょっと離れててほしいと言うかなんというか…。

 意地悪言ったら、離れてくれるか…?
あなた
さぁ?
僕が仲良くなってるって思ってる中に
君が入ってるか否かは別の話じゃない?
リビド
ふふーん?
やっぱ、君って面白いや!
 うわ、ゾワって来た…。
 もはや、愛想笑いってレベルじゃない。

 もしかして間違えてNRCに来ちゃった感じの人???
 RSAへのお帰り口はあちらですよ……。
リビド
ちなみに俺は仲良いって思ってたんだけど残念だな…。
まあ、これからもっと仲良くしようぜ!!
あなた
まあ…うん。
 突っ込むのも疲れてきた…。

 早く戻ろ…。
 少し歩く速度を早くする。
リビド
とりあえず、手伝ってくれて、ありがとね!
助かったよ。
あなた
ん、じゃあ、僕はここで。
 そう言って僕は魔法薬学室に先に入ってエース達を探す。

 奥の方に居るみたいだ。
 とにかく早くリビドから離れたい。
あなた
エース! デュース! グリム!
エース
あーっ!!!
お前! オレらを置いて昼飯とかひどくね!?
デュース
…そういえば、きちんと昼ごはんは食べたのか?
あなた
あ、うん……食べてないや…。
エース
もー、また!?
あなた
ちょっと色々あって…
デュース
夜ご飯はしっかり食べるんだぞ。
グリム
オレ様見張っとくんだゾ!!
エース
お! 頼んだ。
あなた
わかったって。
あ、そういえば、一緒にグループ組も!
デュース
…?
僕たちでいいのか? あのさっきまでいたやつじゃなくて。
あなた
あ〜、リビドは正直苦手だからいいよ。
それに僕はここで組みたいし。
グリム
ふな〜!!
お前やっぱ良いやつなんだゾ!
エース
っっしょーがねーな!!
そこまで言うなら組んでやらないこともないけど?
 エースはそういいつつもすごく嬉しそう。
 やっぱり実はツンデレだよな? いいね(?)
デュース
とりあえず、席につこう。
先生が来る。
クルーウェル先生
子犬共、躾の時間だ。
 言った瞬間に入ってきた。

 喋っていた生徒たちも多少は静かになるが
まだ少し騒がしい。
クルーウェル先生
おい、駄犬ども!
静かにしろ!!!
 そうして一気に静かになった。
クルーウェル先生
今日も錬金術の授業だ。
グループを組め。
 僕達は全く動かずにそこに居た。
 変に動いても迷惑なだけ。
 邪魔にならないように止まっているのが一番いい。
クルーウェル先生
よし、全員組み終わったな。
それでは、今日の実験の内容を説明する。
一度しか言わないからよく聞くように。
 そうして、長ったらしくもなく、
わかりやすい説明をクルーウェル先生はした。


 簡単に言えば、体全体の力が少し強くなる魔法薬らしい。
 握力で実験結果を見るもので、作ったものを手にかける前とかけた後
(飲むのは失敗したときに危険だから)
 に握力を測定して結果がどうなるのかという実験。

 材料も予め準備されている。楽ちんだ。
エース
もしかして、これかけまくったら手だけムキムキになるとか
ありそーじゃない?
あなた
ははは…握手したら骨折れそう…。
デュース
それならかけるんじゃなくて、飲んだほうが良いんじゃないか?
あなた
飲んだら、昨日みたいに失敗したときまずいことになるから…。
グリム
オレ様そんな話聞いてねーんだゾ。
あなた
僕は本で読んだからね。
飲むと掛けた時以上に効果が強く、長く持つって。
飲むと副作用がある可能性があるから基本的に、
錬金術の授業で飲むことってそうそうないと思うよ。
デュース
そうなのか…!
あなたは覚えるの得意なんだな!
あなた
まあ…。
 この授業も二回目だし、多分。
 ある程度覚えてるよ。前回の記憶で()
クルーウェル先生
それでは、各チーム一名ずつここに来て、材料を取りに来るように。
戻ったら各自実験を始めろ。
デュース
僕が取りに行ってくる。
あなた
ありがと。
エース
いってら。
グリム
オレ様は何をすればいいんだゾ?
あなた
えっと、グリムはおとなしく何も触らず待ってて(必死)
エース
オレはオレはー?
あなた
うーん、一番力弱そうだし、魔法薬をかけて握力計る係。
エース
えー、それならあなたのほうが力弱いじゃん!
そこどうなのー?
デュース
持ってきたが、何の争いだ??(圧)
あなた
怖い怖い…。
エース
オレが一番力弱そうとか言うから、
比較的一番力弱いあなたがやったほうが良いんじゃないのって話。
グリム
オレ様も、あなたがやったほうが良いと思うんだゾ。
デュース
まあ、エースよりはあなたの方が力は弱いと思うが……。
良いんじゃないか?
あなた
そんな、デュースまで……
まあ、言っても嫌な理由はないけど…。
いいよ、やるから、エースは記録係。
エース
はーい♪
デュース
そういえば、魔法薬は誰が作るんだ?
 …………デュースは…いや、グリムも…ダメか…。


 エースは希望が持てる…ついでに僕も。
 うん…。
あなた
僕がやる。
す、座っといてね、お願い…。
グリム
わかったんだゾ!!
オレ様なんにもしなくても良いんだゾ〜!
エース
じゃ、優秀あなたくんが終わるまで待ちますかー。
デュース
あなた、頼んだ。
 僕はその声を後に手順通り、重さもきっちり測って三角フラスコに入れる。

 色は正しいきれいな黄色に変わる。
 そして、先にデュースが持ってきてくれていた握力測定器を思い切り握る。
あなた
ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!!
エース
うっそ、お前…マジで?
デュース
頑張れあなた!!
お前ならもっといける!!!
グリム
ふなぁ!?
針が全然動いてないんだゾ!
あなた
〜〜! はぁはぁはぁ…
もう無理……。
エース
貧弱あなたくん!
筋トレすることオススメするわ…。
 そういいながら、エースは記録していく。
 僕は握力測定器の数値を確認してみる。

 …………20.3kg…?
 強いのか、弱いのか、最後に測ったの小学生の時だからわかんね…。
デュース
ちなみに、僕は…
 といって、デュースが僕の手から測定器を取って針を元に戻して握る。

 やっば、血液浮いてる……w
エース
いや、お前は強すぎな!?
グリム
針が一気に動いたんだゾ!
 見てみると、49.4kg。
あなた
僕の二倍はある…。
デュース
これで、どれだけ握力が上がるのかが検討つかないな。
あなた
案外、デュースみたいになったりして。
 僕は、三角フラスコから、ピペット(?)で黄色の液体を吸い取って、
2滴手の甲に落とす。
エース
はい、測定器。
頑張れよーあなた。
 僕は再び渡された測定器を持って思いっきり握る。

 なんだか、さっきよりも力が出た感覚がした。
グリム
ふなっ!?
デュースより動いてるんだゾ!?
エース
記録記録ーっと、ってえーーーーー!?
 数を見ると測定器の針は58.4kgを指していた。
デュース
僕よりも強い……。一体どれだけ増えたんだ…?
エース
28.1kg増えたの。
いや、普通に頭おかしいって…。
グリム
何でもいいんだゾー!
オレ様の記録用紙にも書くんだゾ、子分。
あなた
へーへー、親分。
愛らしい肉球で書けないんですよねー。
 僕はエースの記録を見ながら、マジカルペンで用紙に書く。
 マジカルペンで万年筆みたいな役割持ってるのか…。すごい。

 あ、でも、鉛筆じゃないから消せないとか?
 いや、魔法で描いたインクだから魔法を解除すればもしかしたら?
 困ったときに聞くか。
デュース
そういえば、これ、先生に報告しに行かないと行けないんだが…。
あなた
じゃ、次、僕行くよ。
行かせっぱなしは申し訳ないしね。
 僕は用紙を持って、クルーウェル先生の方へと歩く。
あなた
先生、終わりました!
クルーウェル先生
グッボーイ! 流石、あなただ。
あの3人組を見事抑え込むとはやるな。
結果を見せてくれ。
 僕は、用紙を先生に差し出す。
クルーウェル先生
なんだこの数値は!?
握力がもともと弱いのもそうだが、一体どうやったらこんなに効果が大きくなるんだ!?
入れたのは2滴のみだな?
あなた
え、はい。
2滴しか入れてないですけど…。
クルーウェル先生
…………。
おそらく、あなたは一般人よりも魔法の効果を大きくさせてしまう体質なんだろう。
それ以外にこの結果はありえない。
あなた
ちなみに、この実験前の数値から、一般的に言われている効果が現れた場合、
どれくらいまで上がるんですか?
クルーウェル先生
この魔法薬は握力×◯滴でおおよそが出てくる。
だから、上がっても40kg前後なんだが…。
あなた
…………魔法薬を使うときは効果が上がりすぎるので気をつけたほうがいいですよね?
クルーウェル先生
そうだな、次からは、あなた以外の人が魔法薬の実験体になること。
理解がいいグッドボーイだ。
あなた
ありがとうございます。
あ、僕らの班は終わったのですが、何をすればいいですか?
クルーウェル先生
そうだな、困ってる班を助けてやるか大人しくしているかの二択だ。
あなた
わかりましたー。
 僕はとりあえず、そのまま班に戻った。



 そうして無事に手の効果も切れて、授業も終わった。
 






 次の時間の移動をしないと…。



ーーーーー
 切り方が下手くそで…(汗)
 長くなりました…。
 そして投稿遅くなってすいません(汗)

 あなたさんの色を変えたのですがどうでしょうか?

 これからも頑張っていくのでどうぞ、応援よろしくおねがいします!!
 1,300↑👁‍🗨ありがとうございます!
 リクエストやコメントを貰えるとものすごく嬉しいのでよろしくおねがいします!!
 それでは、また!!
 by作者

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