お母さんと喧嘩して家を飛び出してしまった。
いつもそう。私が悪いってわかってるのに、ついカッとなって出てきてしまう。
そして来る場所は決まってこの公園。小さい頃からここで遊んでたからここが1番落ち着く。
そして草のあって隠れられる場所に座り、道路の方を見つめて帰る。
何故かそう。それが一番落ち着く。不思議。
いつものように道路の方を見ていると、
黒い車に乗った若そうな男の人がこちらを見て通りすがって行った。
〜数時間後〜
もう夕方になってしまった。家を出たのは昼。
もう一度心を落ち着かせようと道路の方を見ていると
さっきの黒い車がさっきと逆の方向に走って行くのが見えた。
何故かもう1回目が合って、男性が車でこちらに近寄ってきた
身の危険を感じた私は草の茂みの中に体を潜める
バタン
ザッザッザッ
だんだん足音が大きくなり、こっちに来ているのがわかった。
さっきよりも体を竦めて、息を殺した。すると後ろから
怖い、、、話しかけたのが私じゃないことを祈ったけれど、
そう言って方を叩かれた。
優しく、あまり力は強くなかった
私はこの公園によく来るから逃げる場所なども知っている。
だから意を決してしゃがんだまま恐る恐る振り返ると、
背の高い男性がこちらを心配する目で見下ろしていた。
私は怖くて頭が回らなかった。いつもみたいに話せず、戸惑っていると、車の中から
と、優しい男性の声が聞こえてきた。
顔は見れなかったけど、多分若い男の人の声だった。
すると男性は あ、そっか という表情をして、
と、優しい表情をして後ろに下がってくれた。
ここで私はパニックが静まり怖さが少し減ったおかげで、話せるようになった。
私は悪い癖が沢山ある。今のだってそう。
心配してくれている人に対してこんな態度はとっちゃいけない。
わかってるのに。どうしても直せない、、、
私が心の中で反省していると男性が小さな声で答えた
私が不思議そうに首を傾げていると、男性は車の方を指さした。
私がゆっくり車の方を見ると、何人かの男性が車の窓を少しだけ開けてこちらを覗いていた。
私は男性に事情を短く簡単に話した。そして事情を全て話し終わった。
私は未だに男性のことを警戒していた。
複数で組んで誘拐をするケースも少なくはない。
しかし男性は気にもせず話しかけてくる。
私は男性がずっと中腰で話していたことに気が付かなかった。
そして私が立つと、男性も立って腰を伸ばした
何故か男性はリラックスしているように声を出して伸びをした
私はしまったと思い、少し後ろに下がった
すると男性は、何故か笑った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。