〜翌朝〜
ころんside
珍しく早く起きたので、昨日よりも早い時間に行く事にした。
るぅとくんって生徒会じゃん。
生徒会の人って、門の前であいさつしてるイメージ...!!
少しでも多く、るぅとくんといたいなぁって思ったり...
ももちゃんと一緒に行こうかね。うん。
すんなりとOKを貰えたので、迎えに行くことにした。
そんな棒読みの返事を聞き、家を出る。
それからももちゃんの家に行き、今は一緒に喋りながら歩いている
そんな会話をしていたら。
門の前であいさつしてるるぅとくんがいた。
ありさだっけ?
あんなぶりっことるぅとくんがお似合い?
なんなら男の僕とるぅとくんの方がお似合いだわ。
周りの奴らの神経どうなってんの?
僕も対抗して話そう!!
そうすれば少しは僕のことを考えてくれるはず!!!
そう言ってるぅとくんの元へ向かった。
今日もいつもの天使スマイルで迎えてくれる。
毎日こんな奴と絡んでるの?
るぅとくん、大丈夫か...
いやお前もブスじゃねぇか。
僕が綺麗にした白い手でありさって奴の顔を殴ってやりたい。
うーん...無理☆
って答えたかった。ものすごく。
僕は男だし、可愛いなんて言われることもなかった。
言われたくもなかった。
けど、
こんなに嬉しいのは、
きっと、
大好きなるぅとくんが言ったからだ。
動揺が隠しきれてない中、ももちゃんの所に戻ろうとする。
笑顔で手を振るるぅとくんを目に焼き付けてから、ももちゃんの所に戻った。
び、びっくりした...
そう言って、4人で階段を登った。
僕は見逃さなかったよ...
るぅとくんが『僕のことを見ていた』こと...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。