第26話

新しい友達
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2020/04/22 11:12
それから数日後。

阿部ちゃん先生が朝のHRでインフルエンザで休んでたラウールくんの紹介を始めた。

亮平「では、先日からインフルエンザで来れなかったラウールくんを紹介したいと思います。入っといでー!」

扉が開くと、高身長の白髪イケメンが出てきた。

うちのクラスにも背高いいるけど、この子ずば抜けて身長高いな。

クラスの女子数名が騒ぎ始めた。

亮平「はーい静かに。じゃあラウールくん、自己紹介して。」

ラウール「はい!ラウールといいます。ベネズエラと日本のハーフです。インフルエンザで来れなかったので、今日から色々話しかけてくれると嬉しいです。よろしくお願いします!」

クラス全員が拍手をすると、ラウールくんは照れながら頭を掻いた。

亮平「じゃあラウールの席は、あっちの窓側の席な」

ラウール「はい。」

そう言ってラウールくんは私の隣の席に座った。

ラウール「えっと、よろしく。」

あなた「よろしくね。」

笑顔で挨拶をすると、阿部ちゃん先生は話を続けた。

休み時間になると、クラスの女子がラウールくんの席に集まってきた。

女子A「ラウールくん身長何センチ?」

ラウール「えっと、185、、」

女子B「えっ超たかーい!」

さすが肉食系女子。

てか、ラウールくん困ってんじゃん。

陽葵「凄い人気だねぇ。」

私のクラスに遊びに来た陽葵が、ポッキー咥えながら呟いた。

あなた「確かに。女子がグイグイ来てるよ。」

見かねた私は席を立って、ラウールの方に近づいた。

あなた「そんなにグイグイ来るとラウールくん困っちゃうよー。」

そう言うと女子の騒ぎ声はピタリと止まった。

女子C「そっか。ごめんラウールくん、グイグイ来ちゃって。」

ラウール「ううん!全然大丈夫だよ。」

女子たちはラウールの席を離れ、各々自分の席に戻って行った。

あなた「大丈夫だった?ラウールくん。」

ラウール「うん、ありがとう。えっと、君は…」

あっそうだ自己紹介してなかったな。

あなた「私隣の席の目黒あなた。こっちは友達の陽葵。」

陽葵「はじめましてー。」

陽葵がペコッとお辞儀をすると、ラウールくんもペコリとお辞儀をした。

ラウール「ラウールです。ってもう知ってるか笑」

あなた「これから一年間よろしくね。私のことはあなたって呼んで。」

陽葵「私は陽葵って読んでねー!」

ラウール「じゃああなたと陽葵って呼ぶね。僕のことはラウールとラウとか好きに呼んで。」

ニッコリ笑ってそう言うと、笑顔が眩しくてつい目を瞑ってしまった。

あなた「じゃあラウくんって呼ぶね。」

陽葵「私はラウールって呼ぶー」

陽葵急に距離近いなぁ。

新学期入って初めてのお友達が出来た。

放課後はラウくんと陽葵と3人で校内を案内した。

友達も出来たし、これからの学校生活が益々楽しみだなぁ。

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