第21話

ピューロデート①
682
2020/03/29 12:39
日曜日。11時に〇〇駅に待ち合わせと約束していた。

遅れるとまずいと思い、15分前に到着するようにした。

翔太先輩は可愛い服より少しボーイッシュな服が好きかと思い、今日はボーイッシュな服装にしてみた。

クマのぬいぐるみのデザインが入った白いパーカーに、ジーンズ上にカーキー色のアウターを羽織り、三つ編みをしてニット帽も被ってみた。

我ながら良い感じかも。

翔太先輩どう思うかな。

改札を出て外へ出ると、翔太先輩の姿があった。

白い服に上からジャケットを羽織って黒いダメージジーンズを履いてた。

しかもいつもストレートな髪がセットされてる。

今日の翔太先輩なんか紳士っぽい。

何人かの女性がチラチラと翔太先輩を見ている。

やっぱモテるなぁ。

そんなことを考えて見てると、翔太先輩は私に気付いて手を振った。

翔太先輩のところへ駆け寄ると、笑顔で話しかけてくれた。

翔太「おはよ。早かったね。」

あなた「おはようございます、翔太先輩も早いですね。お待たせしてすいません!」

翔太「全然大丈夫!さっき着いたばかりだし。それじゃ行こっか!」

あなた「はい!」

翔太先輩と並んで歩きながらピューロランドに向かった。

翔太先輩と目が合うと、顔を逸らされてしまった。

あなた「どうかしましたか?」

翔太「いや……いつもと服装違うからちょっとびっくりして。」

普段は可愛い服着てるから、ボーイッシュな服って久しぶりかも。

あなた「変でしたか?」

翔太「いや、そうじゃなくて……………めっちゃ可愛い……です。」

翔太先輩は耳まで真っ赤にして手で顔を隠しながら呟いた。

それを聞いて一気に顔が赤くなる。

何それ、反則だよ。

でもこの服装にしといてよかったぁ。

そんなことを話しながら歩いてると、あっという間にピューロランドに到着した。

受験頑張ったご褒美と言って、入場料を奢ってくれた。

顔や性格だけじゃなく、行動もイケメンとは。

翔太先輩が人気な理由が分かるな。

まずはカチューシャが売ってる場所でカチューシャ選びをした。

ここで私は、ある翔太先輩にあるお願いをした。

あなた「翔太先輩、一緒にカチューシャつけませんか?」

翔太「えっ!?」

それを聞いた翔太先輩はびっくりした顔をする。

まぁ、それゃびっくりするよね。

ここで私はある作戦に出た。

必殺、上目遣い!

あなた「ダメですか?」

まぁ私がこんなのしても何の意味もな……

翔太「いっ、いいよ……」

えっ!?いいの!?

翔太先輩の顔は少し赤くなっていた。

あなた「ありがとうございます!じゃあ翔太先輩は……」

私は目の前にあったシ〇モンのカチューシャを手に取った。

これ翔太先輩っぽいな。

あなた「これとかどうですか?」

そう言うと翔太先輩はカチューシャを頭につけた。

かっ、可愛いー!

翔太「変じゃない?」

あなた「すごく似合ってます!」

翔太先輩はへへっと笑って、カチューシャを取った。

何なのこの人、可愛い過ぎない?

翔太「あなたちゃんは何にするの?」

あなた「私はー……」

一番好きなポ〇ポ〇プリンのカチューシャを手に取った。

あなた「これにします!」

すると翔太先輩は私が手に取ったカチューシャを持ち、レジへと向かった。

翔太「じゃあ買ってくるね。」

服装だけでなく行動まで紳士とは。

翔太先輩かっこよすぎでしょ。

でも、罪悪感が芽生えてくるな。

二人でカチューシャを付けて中を歩くと、マイメロの乗り物が見えた。

あなた「翔太先輩、あれ乗りましょ!」

翔太先輩とマイメロのコースターに乗り、乗ってる途中で写真も撮ったりと、楽しい時間だった。

終わったあと買った写真を見て、二人で笑ったりもした。

翔太「ちょっ、あなたちゃん半目じゃん笑」

あなた「これはその、フラッシュが眩しくて……!」

そんな時間がすごく幸せだった。

他もいろいろと回ってると、お腹が空いてきた。

そして私たちは、フードコートでご飯をとることにした。

翔太先輩はローストビーフ丼、私はオムライスを食べた。

お腹も満たされ、次はパレードを見に行った。

ショーが始まった途端、翔太先輩はテンションが上がったのかハートのペンライトを振りながら体を動かしていた。

翔太先輩盛り上がってるなぁ。

そこも可愛い笑

終わった後、翔太先輩はずっとルンルンしてた。

時間に立ってくにつれ翔太先輩はどんどん盛り上がっていた。




プリ小説オーディオドラマ