日曜日。11時に〇〇駅に待ち合わせと約束していた。
遅れるとまずいと思い、15分前に到着するようにした。
翔太先輩は可愛い服より少しボーイッシュな服が好きかと思い、今日はボーイッシュな服装にしてみた。
クマのぬいぐるみのデザインが入った白いパーカーに、ジーンズ上にカーキー色のアウターを羽織り、三つ編みをしてニット帽も被ってみた。
我ながら良い感じかも。
翔太先輩どう思うかな。
改札を出て外へ出ると、翔太先輩の姿があった。
白い服に上からジャケットを羽織って黒いダメージジーンズを履いてた。
しかもいつもストレートな髪がセットされてる。
今日の翔太先輩なんか紳士っぽい。
何人かの女性がチラチラと翔太先輩を見ている。
やっぱモテるなぁ。
そんなことを考えて見てると、翔太先輩は私に気付いて手を振った。
翔太先輩のところへ駆け寄ると、笑顔で話しかけてくれた。
翔太「おはよ。早かったね。」
あなた「おはようございます、翔太先輩も早いですね。お待たせしてすいません!」
翔太「全然大丈夫!さっき着いたばかりだし。それじゃ行こっか!」
あなた「はい!」
翔太先輩と並んで歩きながらピューロランドに向かった。
翔太先輩と目が合うと、顔を逸らされてしまった。
あなた「どうかしましたか?」
翔太「いや……いつもと服装違うからちょっとびっくりして。」
普段は可愛い服着てるから、ボーイッシュな服って久しぶりかも。
あなた「変でしたか?」
翔太「いや、そうじゃなくて……………めっちゃ可愛い……です。」
翔太先輩は耳まで真っ赤にして手で顔を隠しながら呟いた。
それを聞いて一気に顔が赤くなる。
何それ、反則だよ。
でもこの服装にしといてよかったぁ。
そんなことを話しながら歩いてると、あっという間にピューロランドに到着した。
受験頑張ったご褒美と言って、入場料を奢ってくれた。
顔や性格だけじゃなく、行動もイケメンとは。
翔太先輩が人気な理由が分かるな。
まずはカチューシャが売ってる場所でカチューシャ選びをした。
ここで私は、ある翔太先輩にあるお願いをした。
あなた「翔太先輩、一緒にカチューシャつけませんか?」
翔太「えっ!?」
それを聞いた翔太先輩はびっくりした顔をする。
まぁ、それゃびっくりするよね。
ここで私はある作戦に出た。
必殺、上目遣い!
あなた「ダメですか?」
まぁ私がこんなのしても何の意味もな……
翔太「いっ、いいよ……」
えっ!?いいの!?
翔太先輩の顔は少し赤くなっていた。
あなた「ありがとうございます!じゃあ翔太先輩は……」
私は目の前にあったシ〇モンのカチューシャを手に取った。
これ翔太先輩っぽいな。
あなた「これとかどうですか?」
そう言うと翔太先輩はカチューシャを頭につけた。
かっ、可愛いー!
翔太「変じゃない?」
あなた「すごく似合ってます!」
翔太先輩はへへっと笑って、カチューシャを取った。
何なのこの人、可愛い過ぎない?
翔太「あなたちゃんは何にするの?」
あなた「私はー……」
一番好きなポ〇ポ〇プリンのカチューシャを手に取った。
あなた「これにします!」
すると翔太先輩は私が手に取ったカチューシャを持ち、レジへと向かった。
翔太「じゃあ買ってくるね。」
服装だけでなく行動まで紳士とは。
翔太先輩かっこよすぎでしょ。
でも、罪悪感が芽生えてくるな。
二人でカチューシャを付けて中を歩くと、マイメロの乗り物が見えた。
あなた「翔太先輩、あれ乗りましょ!」
翔太先輩とマイメロのコースターに乗り、乗ってる途中で写真も撮ったりと、楽しい時間だった。
終わったあと買った写真を見て、二人で笑ったりもした。
翔太「ちょっ、あなたちゃん半目じゃん笑」
あなた「これはその、フラッシュが眩しくて……!」
そんな時間がすごく幸せだった。
他もいろいろと回ってると、お腹が空いてきた。
そして私たちは、フードコートでご飯をとることにした。
翔太先輩はローストビーフ丼、私はオムライスを食べた。
お腹も満たされ、次はパレードを見に行った。
ショーが始まった途端、翔太先輩はテンションが上がったのかハートのペンライトを振りながら体を動かしていた。
翔太先輩盛り上がってるなぁ。
そこも可愛い笑
終わった後、翔太先輩はずっとルンルンしてた。
時間に立ってくにつれ翔太先輩はどんどん盛り上がっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!