第28話

バスケ部見学
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2020/04/17 10:40
あなたside


放課後、陽葵がバスケ部見に体育館行かないと誘ってきたので、2人で体育館に向かった。

体育館に着くと、入口で女子が屯っていた。

気になって近ずくと………

女子1「きゃーー!翔太先輩かっこいい!」

女子2「目黒先輩!頑張ってー♡」

私達と同じくバスケ部を見に来たであろう女子の集団。

さすがお兄ちゃんと翔太先輩。

凄い人気。

陽葵「あんなに騒いでたら近寄り難いじゃん…」

と言いながらドン引きする陽葵。

確かにあんなに騒いでると近寄り難くなるわ。

私達は女子達が騒いでるドアの反対側のドアで見学することにした。

ここなら誰も居ないしバスケしてるのよく見れる。

試合が終わって休憩に入ると、お兄ちゃんが私達に気づき、近寄ってきた。

蓮「お前何してんの?」

げっ、お兄ちゃんちょっと怒ってる?

あなた「陽葵がバスケ部見に行かない?って誘ってきたから一緒に来たの。」

するとお兄ちゃんは視線を私から陽葵に移し、じっと見つめた。

蓮「ふーん陽葵ちゃんバスケ部に興味あんの?もしかしてマネ希望?」

陽葵は顔を真っ赤にしながら口をパクパクした。

何その餌待機してる時の鯉みたいな口は。

陽葵「あっその、蓮せんぱっ、かっこよかったです……」

蓮「ははっ、ありがとう。」

試合終わったばっかで汗かいてるし、笑顔だし、そりゃ陽葵にとっては破壊力半端ないよね。

翔太「目黒何して…ってあれ、あなたちゃん?」

しょっ、翔太先輩!?

うわぁ翔太先輩のユニフォーム姿、中3の試合観戦ぶりだ。

かっこいい……。

翔太「さっきぶりだね。もしかして見学?」

蓮「さっきぶりって、翔太先輩あなたに会ったんですか?」

翔太「あぁ、休み時間にね。移動教室で廊下歩いてたら2人に会ったんだ。」

陽葵、あんたのさっきの気持ちよく分かるよ。

そりゃ好きな人が汗かいて笑顔だったら、顔赤くなるもんね。

あなた「はっ、ひゃい!見学しに来ましてゃ!」

なんだよてゃって!しっかりしろ私。

蓮「あっそだ、春だけど今日冷えるしこれ着ときな。」

そう言ってお兄ちゃんは上に羽織ってたバスケ部のジャージを脱ぎ、陽葵に渡した。

陽葵「だっだだ、大丈夫です!!私暑がりなんで!」

蓮「でも風邪ひいたら大変だし。着といて、、
ね?」

お兄ちゃんはね?と言いながら首を傾げた。

兄妹だからそんなにキュンとしないけど、陽葵にとっちゃ大ダメージだろうなこれ。

陽葵「ぐはっ!でっでは、お言葉に甘えて……。」

あっぐはって言った。やっぱダメージ食らったか。

陽葵はそう言ってジャージを受け取り、上から羽織った。

翔太「じゃああなたちゃんは、俺の着といて。」

そう言うと翔太先輩は着ていたジャージを脱ぎ、私に渡した。

あなた「そっそんな!申し訳ないです!!」

翔太「だーめ、あなたちゃん風邪ひいたら俺悲しいもん。」

そう言ってほっぺをぷくーっと膨らませる翔太先輩。

矢が刺さったように、私もダメージを食らった。

翔太先輩、昔からそれやるけど癖なのかな?

破壊力半端ない。

あなた「じゃあ使わせて頂きます。ありがとうございます!」

私は翔太先輩のジャージを受け取り、上から羽織った。

監督「おーい!続きやるぞー。」

蓮「はいっ!監督に呼ばれたわ。じゃあ2人とも風邪ひくなよー。」

お兄ちゃんは急いで戻り、翔太先輩は少し手を振って直ぐに戻って行った。

こんなに幸せでいいのかな。

同じ高校入ってよかった。

ニヤニヤしてると、向こうから視線を感じた。

視線を感じる方を向くと反対側にいる女子の集団が凄い顔して私たちのことを見ていた。

いや怖すぎ、鬼のお面でも被ってんの!?

私は視線をそーっと逸らし、試合を眺めた。

その間もちょくちょく視線を感じたが、知らないフリをしておいた。