下に降りるとお母さんとお兄ちゃんが既に席に座ってた。
あなた「あっ、お兄ちゃんおかえりー」
蓮「ただいま。ほらあなたの好きなハンバーグだぞ。」
やった!お母さん大好き
ルンルンしながら席に座りいただきますと言ってハンバーグを口に頬張った。
やっぱりお母さんの作るハンバーグは凄く美味しい。
母「あなたが嬉しそうでよかったわ。あと今度の休み、お母さんとお父さんと蓮居ないからあなた一人になるんだけど大丈夫?」
あなた「えっそうなの?」
お父さんは単身赴任で居ないこと多いけど、まさかお母さんとお兄ちゃんもいないなんて。
母「お父さんは単身赴任で帰って来れないじゃない。お母さん仕事で急に北海道に出張しなくちゃいけなくて。」
あなた「そうなんだ。お兄ちゃんは?」
蓮「俺はその日友達ん家に泊まりに行くから居ない。」
そっか、久しぶりのお留守番か。
でもお留守番なら前もしたし大丈夫だよね。
母「それでね、あなた一人じゃ危ないと思って翔太くんも一緒に泊まって貰うようお願いしたの。」
あなた「えっ!?!?」
えっ、翔太先輩と一緒に留守番なんてハードル高すぎるよ。
蓮「泊まる日バスケ部試合あるんだけど、試合終わって解散した後なら空いてるからいいよってOK貰った。」
えっ翔太先輩OKしたの!?
好きな人と泊まるとか緊張で死にそう。
母「大丈夫よ。たった1日だけだし。」
お母さんそういう問題じゃないよ。
でもこの機会に翔太先輩と距離近めてアピールするのもありかもしれない。
恋は積極的に行かないとね。
あなた「分かった。お留守番頑張るね。」
母「頼んだわよ。何かあったら翔太くんに頼りなさいね。」
コクリと頷き、残りのハンバーグを口に入れた。
お泊まりかぁ。緊張するけどちょっと楽しみだなぁ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!