春((今日来た本当の目的は、運が良ければ揚羽を見ると言う目的))
蝋
[いらっしゃいませ]
春((でも、蝋は遊郭街でも高い店なので
自分たちでも払える位の女郎さんと、安い酒を飲む位だ。))
店に入る
女郎[春さんておっしゃるんですか?
キレイなお顔ね]
春に酒がつがれる。
春[あっ 酒はそんなに]
女郎[そう、おっしゃらずに。]
同僚[ハァー]
春[どうしたんですか?]
同僚[今日は休みだと(あげは)様は]
春[そうなんですね。((会えるか分かんなかったけど、残念だな)]
女郎[あら、揚羽が目的でしたの?]
春[まぁ]
女郎[揚羽が、1番人気のなのはご存知でしょ。
お相手も、それなりの身分の方なんですよ。
それに。
私達にも、週に1日くらいは休みがもらえるんですよ。
だから、今日は残念でしたわね。
さっ、諦めて飲みましょ。]
それから、かなり酒を進められた春
春[ハァー、すいませんちょっと風に...]
女郎[すぐ帰ってらしてね♥️]
春[本当は、酒あんまり強くないんだよね......うっ気持ち悪っ]
近くにあった水を飲む春。
気持ち悪いと、下を見ながら歩いて。
フッと顔を上げると
春[どこだ...ここ...?]
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!