揚羽[すみません、ご迷惑ですよね]
春[いえ、凄く嬉しかったですよ]
揚羽が立ち上がる。
春[揚羽さん?]
春の前にたち、着物を脱いで行く。
春[ちょっ]
揚羽は、いっしまとわぬ姿で、春の前に立って居る。
春((オレは、見てはいけないと思って居るのに。
目が離せなかった
同じ男の身体なのに、とても綺麗で
透きとうる位、白くて......))
春[触ってもいいですか?]
揚羽[はい]
春((触れてしまった))
揚羽[もし、春様が私を少しでも好きと思ってくださるなら]
春の手を自分の頬に、持って行く。
揚羽[どうか]
春((その言葉の先を聞く前に、オレは揚羽さんを抱きしめていた。))
優しく床に倒す。
春[いいんですか、揚羽さんがやめてくれって言っても。]
春はいとおしく!揚羽の綺麗な黒髪をなでる。
揚羽[そんな事申しません。]
二人は唇を重ねる。
春は揚羽を、優しく抱いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。