春が田舎に帰る前の日
華屋の仲間が、お別れ会を開いてくれた。
同僚[春お前が居なくなると思うと、さみしーよー]
同僚2[そうだよ、今からでも考え直せよ]
春[すみません、でも良く考えて決めた事何で]
同僚1[そうか そうか]
次の日の朝
春[それでは。]
同僚が、見送りに来てくれた。
同僚[じゃあな、体に気をつけてな]
春[はい]
春は、名残惜しそうに揚羽の店の方を見る
春((これで、もう揚羽さんとは会えないんだ))
春は、船に乗り2日かけて自分の育った家に着いた。
14の時に家を離れて、6年ぶりの家はボロボロで、
クモの巣もいっぱいはっていた。
おじさん[おっ帰ってきたか]
春[お久しぶりです。おじさん]
おじさん[まず家、直さねーとな]
春[そうですね]
おじさん[6年見ない間に、立派になったな]
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!