第165話

🍀*゜
11,020
2023/03/23 06:00



死柄木弔
……俺は先生とあんたに会う以前のことはよく覚えてない
志賀丸太
あぁ、よく知っとるよ?
死柄木弔
なのにだ…みんなを身につけると…怒りがフツフツ湧いてくる…考えてたんだずっと…あの日からずっとさ…
死柄木弔
ちゃんと覚えてんのは先生に抱えられてから…それまで俺は空っぽだった…
死柄木弔
脳裏に蘇ったのは断片的な映像と正体不明の吐き気を催すほどの苛立ち…
死柄木弔
みんなを身につけると不思議なんだ…胸がムカムカして吐きそうなのに…心がどこか落ち着くんだ…不思議だよな?
死柄木弔
俺の中には断片的な映像しかないのに…なのに俺の心には鉛の塊が沈んでて…そこから怒りが無尽蔵に吹き出してくる…全然スッキリしないんだ
死柄木弔
ヒーロー社会が崩壊したとしても…裏の支配者になったとしても…この鉛が消えることは無い…そう…俺はきっと全部嫌いなんだ
死柄木弔
息づく全てが俺をイラつかせるんだ…じゃあもう壊そう…!一旦全部!あんたは世にも美しい地平線を見られるよ!
死柄木弔
だからドクター!手を貸せ!地獄から天国まで見せてやる!
志賀丸太
ウッハッハッハ!!まるで子供の絵空言!真顔で何を言うかと思ったら…!いいじゃろう!力を貸そう死柄木弔!やってみろ!
志賀丸太
ヴィランとは戯言を実践する者の事じゃ!
トガヒミコ
弔くん物騒な事考えてたのですね…ねぇ、私の好きな物まで消しちゃうの?
死柄木弔
仲間の望みは別腹さ…好きに生きてろ
トガヒミコ
やったー!
志賀丸太
ハッハッハ!!思っていたより飛んだのぉ死柄木よ
死柄木弔
てめぇ!吹っかけたな?!
志賀丸太
もとより協力してやるつもりじゃったよ…お前のために力も整えておる
死柄木弔
あ?
志賀丸太
ただし!力はまだ渡せない…お前たちは弱い…最低限の格は身につけてもらう
志賀丸太
あれは純朴…ワシと違って心の底からお前を認めてはおらん…ギガントマキア…あれを屈服させてみろ
志賀丸太
その時お前に全てを捧げてやろう…欲しければその手で掴むことだ…
死柄木弔
あぁ…全く長いチュートリアルだったぜ…
緑谷あなた
私はやっていいの?
志賀丸太
そうじゃなぁ…もし死柄木がマキアを屈服させたとして死柄木を預かったらヴィラン連合のトップは一時的にあなたになる
志賀丸太
トップ代理としてお前もある程度の格をつけるんじゃな…高校生だからといって甘えるな
緑谷あなた
甘えてない
志賀丸太
じゃあそう言うことにしておこう…じゃあお主もマキアに認められなさい
緑谷あなた
……
志賀丸太
それとも出来んのか?
緑谷あなた
やる。私の復讐のためだ。やれる事はなんだってやる
志賀丸太
その意気じゃ
死柄木弔
無理すんなよ
緑谷あなた
うん

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