※無印の黒幕ネタバレ
※短い
気付けばどこかにいた。
どこかと聞かれればどこか。
分かっていることはどこかの暗闇の部屋に1人で座っていること。
光ひとつなくそれは暗闇。
姿は見えなくとも声だけが聞こえる。
その声が脳に残る。
どこかで聞いた声、答えが出るのにさほどの時間はかからなかった。だからといってパッと出てきた訳でもなかった。
そこにいるであろう江ノ島は一息で全てを言い切る。
思っていなかったと言ったら真っ赤な嘘だ。
だが納得がいったかと言えばいかなかった。
死んでる
その事実が僕の心に残る。
僕達の仲間に殺し合いをしむけて、最後の最期に自分から絶望を望み皆が受けたオシオキを全て受け、最期には僕が受けたオシオキでプレス機に押しつぶされて
死んだ。
急に声のトーンが落ち、いかにも真面目に言っているということが伝わる。
ここで目が覚めた。
目が覚めたという事はこれは夢だったのか。
それにしてはあの声もあの言葉もずっと耳に残って脳に残っていた。
霧切さんに言われすぐに胸元を見た。
そこにはいつもあったはずの校章のバッヂが無くなっていた。
そしてポケットを探ると何か丸みの帯びたものが入っていた。
それは確かに江ノ島がいつも髪ゴムに使って右についていた黒のモノクマのゴムだった。
僕はあの時あの瞬間江ノ島に言ったこと、言われた事を思い出す。
運命なんだろうか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。