前の話
一覧へ
次の話

第1話

レストラン・リニュヌへお誘い
58
2018/01/27 11:10
リオン
リオン
ヤッホー!
ジャンくん
リオン
リオン
おーい
リオン
リオン
おーいってばぁ
リオン
リオン
せっかく、レストラン・リニュヌ予約したのになぁ…
ジャン
ジャン
なんだと?!
あの五つ星のか!
リオン
リオン
はい、ジャンくん確保!
ジャン
ジャン
……罠に嵌めたのか?
リオン
リオン
無視するからでしょ
ジャン
ジャン
俺は忙しいんだよ
リオン
リオン
そっか、忙しいんだあ
じゃあリニュヌ行けないね、残念だなー
ジャン
ジャン
いや、ちょうど今暇になったところだ
リオン
リオン
まあいいけど 笑
リオン
リオン
予約は18時からなんだけど、来れそうかい?
ジャン
ジャン
ああ
リオン
リオン
よかった
じゃあまた後で










幼い頃、習いたての空手を見せてくれた彼に対抗して、僕も拳法を習い一週間後にまた見せ合おうと約束をした。しかし、ずっと待っても彼は来なかった。あれ以来突然僕の目の前から居なくなってしまった彼を、漸く見つけ出したかと思えば、居なくなった原因でもある組織によってあの頃の記憶を消されてしまっていた。
それでも僕は、もう一度彼と友達になる事を決め、今度こそ何処にも行かせないと決意した。
彼にとっては、いつもいつも連絡をしてくる鬱陶しい奴だときっと思ってるに違いないけれど、どうかもう少しだけ、僕のエゴに付き合って欲しい。

そして今夜、小さな約束だけれど、来てくれたのが凄く凄く僕は嬉しかったよ。

プリ小説オーディオドラマ