あなた side
最近、後ろに気配を感じるようになった。
特に一人でいる時。
…背後霊かな? ←
なんて、ふざけてる場合でもねぇよな…
まぁ、とりあえず様子見ってことで☆
郵便物を取りに来た時、手紙が入ってることに気付いた。
なんか、宛先もなにも書かれてない。
…まさか、直で入れたのか!?家バレしてるやん!
手紙の内容は…
「俺の未来の嫁 久遠あなたへ
そろそろ俺のとこに来いよ。迎えに行ってやる。
俺らには愛があるからな?
愛してるよ、あなた。」
キモっ ←
さすがにビビったよね。うん。
これ、どうしようかな。
皆さんに相談した方がよさそう?
とりあえず部屋で考えてみることにした。
結果:もうちょい様子見
考え過ぎてて、気付けば日を跨いでた。
悪い夢を見てしまった気がして、俺は目を覚ました。
やべっ、寝すぎた!!!
下に降りて挨拶を交わす。
当たり前のようで当たり前じゃない、大切な日常。
慎さんが手招きしてる。
これ行っていいやつ?壱馬にシバかれん?俺が。
…ま、いっか ←
慎さんってガチめに可愛いよね。
惚れるわ ←
滅多に好きなんて言わない、あの樹さんが…
惚れるわ ←
一体この人は何を思ってそんなことを言えるんだろう。
勝手に不安になってるだけやろ…?
それはどういう感情?
怒ってるの?それとも…?ん?なに。
わからんわ。 ←
行くのは陣さんじゃなくて俺っすよ?
全く…🤷♂️
怖くはないけど存在自体は頭の中で消えない。
一体誰が…?
昨日と全く同じ封筒に入れられている1枚の手紙。
そんな疑問を抱きながらも、手紙を読んだ。
「俺の愛する 久遠あなたへ
もう少しで迎えに行けそうだよ。大人しく待っててね。
あいつらとの生活は苦しいでしょ?早く助けに行くから。
あなた、愛してる。」
…昨日と同じような内容だな。
…怖さよりも苛立ちの方が勝ってる俺はおかしいですか?
俺は手紙をポケットに突っ込んで、残りの郵便物を皆さんの元に届けた。
LIKIYAさん…神✨
ガチでポストまで遠いんすよ?
100mくらい((嘘
俺がやるTikTokは全部ダンス系なんだけど、今日は翔平さんと2人でやるからネタ系でもとろっかな。
なんて…(*ゝω・)てへぺろ☆
あの後、結局8本くらい撮ったんじゃないかな?
慎さんが俺の隣に座ったから膝枕してもらった。
慎さんに膝枕されたら不思議と疲れが吹き飛ぶんだよ笑
そして、壱馬の怒鳴り声を聞きながら、俺は目を閉じた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。